![]() 次は土産だ。ただし自分に…。 伝承館の受付嬢に陶芸材料道具屋を尋ねると、親切に地図で説明してくれた。 先ず近い所から回ることにして、絵の具屋から行ってみたが… 受付嬢が「とても材料屋には見えない店構え」と言っていたのが納得できた(笑) 人気がない店頭に薄汚い一升瓶が山積みになっている。 よく見ると、絵の具や釉薬の名前がテープで貼ってある。 とてもイチゲンさんには敷居が高い雰囲気…他を回ることにした(苦笑) ![]() 次はM山金物店。 ここは陶芸用品では有名な店で私も以前超硬カンナを通販してもらったことがある。 今回初めて店を訪ねることが出来た。 陶芸やっているものにとっては道具を見ているだけで楽しいものだ。 超硬カンナを数種購入す。 最後はK村絵具店。ここはダミ筆を売っていると受付嬢からの情報があった店だ。 最初のM野商店と違って、社長さんが親切に応対してくれて いろいろ教えてもらいながら買い物が出来た。 ダミ筆と新しい呉須を買う。 やはり、産地ならではの歴史を感じる専門店ばかりで、さすが聖都瀬戸だ。 確かに今は窯業地としては厳しい状況にあることは間違いないが 過去の遺産と現状を知る為にも「巡礼の地」として 時には訪ねておかなければならないようだ。 今回注文した石膏型も2週間後には出来るので、また来月早々には再訪する予定。 ![]()
仕事の打ち合わせに一区切りついたところで職人さんのひとりが、
「折角遠くから来られて染付をされとるんだったら 染付デンショーウカンにいかれい!ワシが案内しちゃるから」との発案。 そんなところがあるのなら是非! ということで、正式名称「瀬戸市マルチメディア伝承工芸館 瀬戸染付研修館」に案内頂いた。 その名の通り、「マルチメディア(古い!(笑))」で瀬戸染付の伝統技術を公開しながら、 後継者を育成する施設ということだ。 研修生として施設を利用してもらいながら技術の継承をはかるとういものらしいが、 悲しいかな…昨今の不景気に影響で地元の研修生は殆どいないらしい。 確かに立派な施設だが私が訪ねたこの日も、アルバイトしにでも行ったのだろうか? 作業をする者は誰もいなかった。 ![]() 唯一管理受付する女性ひとりが留守を預かっている状態。 一階は留守の作業場だったが、聖都ならではの小技を散見。 いい土産が出来た! ![]() 二階は伝統の染付展示室。 小さなスペースながら瀬戸の染付磁器の歴史と資料が陳列。 ![]() さらに別棟には伝承館を卒業した研修生の染付作品が展示されていた。 70年~80年代生まれの若い作家の作品ばかり、素晴らしい染付の技術に感心した。 とても私には出来ない仕事だ。 しかし、とても気になったのは最年長の作家を除いて全てが女性であり 作品の傾向もその先輩作家とそう区別ができない作風だということ。 つまり、葡萄や椿などの植物を写実的に表現している芸大系の作品しかない。 瀬戸の伝統染付を伝承している者が一人もいないということが不思議だ。 瀬戸独特の伝統的な「没骨法」は若い作家には只の古臭い技法として見捨てられているのだろうか? 瀬戸の染付の伝統はどこにも伝承されず、 みんな一人の染付作家の亜流作家ばかりになっているとしたら悲しいな。
私の暦(旧暦)では、今日から新年が始まった!(笑)
本年もいろいろあると思うが、よろしくお願いする。 ![]() 光風動春。 光風、春を動かす。 温日升という人の詩の一節。 詩の大意は「雨の後、陽光を浴びた葉が春めいて揺れている」もの。 そこから転じて寛大な心でいれば、やがて幸せが訪れるという意があるそうだ。 厳しい冬の時期があればこそ、春の到来は一層うれしい。 春は必ず、来る。
瀬戸石膏型協同組合。
指定の住所を訪ねてみると、看板もない普通の住宅であった(汗) 仕事場に案内されて、そこで待ち構えていたのは三人の職人さん達。 それぞれに仕事場を持つが組合として仕事をシェアしているとのこと。 今日は組合の理事さんの仕事場に集まってこられたらしい。 かつては40軒以上もあった型屋さんも今では8軒ほどを残すのみという。 瀬戸の窯業生産衰退の噂はかねてから耳にしていたが、やはりかなり深刻で 「外国もの」に押されて仕事が激減しているという。 今回私が持ち込んだような大型の仕事は珍しいとのことで 皆さん職人魂が大いに疼いている様子だ(笑) ![]() さすが石膏型のプロだ。 早速、持参した原型を囲んでいろいろ知恵を出し合ってくれた。 結局本体から首部分を分離し別々に鋳込んで、後から接着したほうがいいという提案だ。 そうしないと重量級の石膏型から排泥するのが大変だということだ。 確かに…。 これまで産地と無縁に独力で仕事をして来たが、 今回は聖都の職人さんチームが力を貸してくれるというのが心強くもあり、何だか感慨深い。 ![]() 他にも石膏材料のこともいろいろ教えてもらい、やはりわざわざ来た甲斐があった。 ![]() 我が家で「瀬戸に行ってくる」と言っても「あ〜そう」と誰も驚かない。 なぜなら、うちのすぐそばに瀬戸という地区があるからだ。。。 しかし、今回行くのは遥か尾張の国は瀬戸だ。 我々染付磁器に携わる者にとって 西の肥前、有田と並んで東の尾張の瀬戸と言えば染付のメッカだ。 つまり瀬戸=聖都なのだ(笑) ここで懺悔しよう。 実は染付の仕事にかかわって20年。 私はまだどちらの聖都に足を運んだことが一度もない!(苦笑) 干支の仕事も一段落つき、次は停滞していた龍紋扁壺の仕事を再開するにあたって 石膏型の製作を依頼すべく訪ねたのが瀬戸市だったわけだ。 早朝に自宅を発ったおかげで、聖都瀬戸には午前中に到着することが出来た。 そこには、いきなりこんな町名があったりして、 まさしくここが日本が誇る焼き物の故郷の証であり、誇りを感じた次第なり。 ![]() 窯焚きも無事に終わり、窯出し。 今回はすっかり龍のウロコにやられた(苦笑) 生地に彫り込んだ波紋も手が掛かった上に。。。 どうしても注文の数が賄えなくてやむを得ず、地元の何人かのお客様には年越しの納入を許して頂いた。 今年の作品は手間がかかる為に、やむなく値段も上げたので、 注文の数を心配したが、有り難いことに例年並みかそれ以上の受注があったのがうれしかった。 限定数もわずかに残すのみになった。 桐箱に納めていよいよ発送。 我がハッピードラゴン達、日本各地に旅立っていった。 ![]() ![]() 今年も子供たちのマーチングバンドの練習が始まった。 友人の園長からお揃いのTシャツのデザインを頼まれたのがキッカケで 仲間に入れてもらったわけだが、あれから数えるとはや7年が経っている。 あの頃はまだ歳は最年長でも新人のつもりでいたが、いつ間にか本当の古株になってしまった(笑) 子供たちはドンドン大きくなり、次々に園を離れていく。 タンバリンを恐る恐る叩いていたチビちゃん達もいつしか、太鼓を打ちトランペットを吹き出す。 そこに児童福祉施設という特質もあり、途中で仲間に入って来たと思ったら いつの間にか居なくなっていたり…と半年振りに園を訪ねると顔ぶれも変わっている。 当たり前の思っている我が日常も、彼ら彼女達と出会ったことで、あらためて見直すことが多い。 わが家のコドモラゴンもしばらく預かってもらえないだろうか。 さあ!また今年も炎天下の練習と本番に向けてオジサンは君たちに付いていくつもりだ。 最初の課題曲はスーパーフライの「タマシイレボリューション」。 どこかで聴いたことはあるがオジサンには馴染みがなく、早くも苦労の様相。 社会の変革の前に個々のタマシイを変革せよ!という革命の歌かと思ったが ただのサッカーの応援歌らしい(苦笑) ![]() 「ふれあい」という言葉にウンザリしていた。 「ふれあい広場」「ふれあい市場」「ふれあい会館」「ふれあいコーナー」…。 そこら中が「ふれあい」だらけだった…それは今も。 そんなに触れ合ってどうするの?気持ち悪いなあと思ってきた。 それに代わる言葉が、昨年からは「絆(きずな)」になった。 無くなってしまったものを言葉に置き換えて、身近に置きたくなるのがヒトの性か。 大きな犠牲を払って、身に沁みて得たもの。 それは意識しなくても当たり前に感情の中に有ったものだった。 わざわざ言葉にしなくても良かったものものなのに…。 今はそれを言葉にして、一生懸命に心に刻み付けようとしているのだろう。 ![]() 大塚駅から荒川線沿いに歩いていると傍らに珍しい風景が…。 花々に飾られたプロレスのリング!! 見上げると「プロレスバンク」と看板が出ている。 某携帯電話会社のパクリと思い当たるが、プロレス銀行とは何か? 記憶を辿ってみると確か去年の夏には同所に銀行の支店があったことを思い出した(笑) 後でネットで調べてわかったのだが、2日前にLLPWの新道場が埼玉から移転してきたらしい。 LLPW…レディス・レジェンド・プロレスリングの略。 社長はあの神取忍だ。 ここのところのプロレス事情にすっかり疎くなってしまっている。 地元の書店でもプロレス雑誌も見かけなくなって久しいので、よくわからないが (ネットで調べる情熱もない…(苦笑)) 「あの頃」隆盛をきわめて乱立していたプロレス団体も殆どが消滅してしまっている現在 唯一女子プロレス団体として存続しているのはこのLLPWのみのようだ。 選手には井上貴子。そしてハーレー斉藤の名前が。 1993年4月2日横浜アリーナ。 あの壮絶な試合を見せてくれた北斗晶と神取忍だが20年近い月日を経て かたや鬼嫁からタレントに転身した北斗とは一線を画して、 いまだ現役レスラーの神取忍のもとに彼女ら「プロレス少女たち」が 身を寄せ合って生きていた。皆40代だよ。 練習生もいるようだが、残念ながらなかなか定着している若手選手がいない。 当然後楽園ホールでの試合も予定にない。 通勤経路なので一週間道場の前を通ったが時間帯が悪く 現役選手の練習を垣間みることができず残念だったが 大塚には年に一度ぐらい足を運べそうだ。 是非次に来るときにも存続していて欲しいと切に願う。 遠くから彼女らを応援しよう。 プロレス団体が次々に姿を消した代わりに、プロレス的な事象のみが残る現代。 しかしそれは既にそれはプロレスとは呼ばれない。 やはり本物のプロレスがない時代は味気ない。 ![]() いよいよ最後の行程、クスリ掛けだ。 今回選んだ釉薬は柞(いす)灰釉仕立ての透明釉だ。 すこし絵付けが滲んだ焼き上がりになり、線彫りもキレイに発色するはずだ。 ![]() 皿の大きさがポリバケツにピッタリ入る大きさで良かった。 ![]() 線彫りしたところにピンホールが無数に発生するので表面を撫でて、埋めなければならない。 ![]() 釉垂れや指の跡をならして、キレイにしあげる。 ![]() 最後、高台の釉薬もしっかり剥がしておくこと。 ![]() 窯詰めして点火。これから一昼夜で1260℃の還元焼成に入る。
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