型取りの前に「立瓜香合」について勉強しておこう。
「染付立瓜香合」 祥瑞 明時代 高さ6.3cm 径4.6cm
胴に縦の刻みを入れ、蓋には蔕(ヘタ)を形どった鈕をつけた瓜形の香合で
「立瓜」と称されるものである。
蓋から身に丸紋を大きく四方に配し、この上下に蓮弁文を置き、
各々の内側には幾何学文が細かく丁寧に施されている。
下膨れのゆったりした姿の香合である。
(根津美術館蔵品シリーズ16「香合」より)
…という解説あり。
参考までに、安政2年(1855)発行の「形物香合相撲番付」によると
西の前頭八枚目。
器形も面白いし、絵付けも丁寧で上出来、
何より祥瑞の発色が素晴らしい(のだろう)
実物にはお目にかかったことはないからわからないが祥瑞でも逸品であることには間違いない。
少しでも近づけるものを「写し」てみたいと思うのだ。