3月 某日 玉虫の厨子

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「なごり…」にしては随分盛大に重たい雪が降る中、岡山に向う。
岡山高島屋でのW仁さんの個展を訪ねたついでに林原美術館に寄る。
展示中なのは「平成の玉虫厨子」だ。

歴史の教科書で知るのみで実物に対面したことはないが、
現代の名工達の技術を結集して復元した「新作」が
岡山に巡業に来てくれたのなら見に行っても損はなかるまい。







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確かに立派なものだった。
実物からの採寸が出来なかったということで、
復元に関わった飛騨の名工達の苦労は並大抵のことではなかっただろう。
一方、何千匹分のタマムシの羽は東南アジア方面から集めて来たとのことで
動物愛護や自然保護団体の人が聞いたら卒倒することだろう。。。。

会場では三国連太郎のナレーションでの製作過程DVDが上映されており
それはそれで興味深いものだったけれど、
やはり復元品の製作には変わりない。

私の感情移入度が低いのか、
ピカピカツルツルの完成品も悲しいかな安っぽく見えてしまう。
さすがに千何百年という時間を経た本物が持つ説得力にはかなわない。

人ごとではないだろう。同じ「写し的」仕事をしている私にしても
よく考えておかなければならない問題を突き付けられたように思う。。。。

同時展示の明から清代の彫漆、堆朱の作品は技術もさることながら
本物の「品格」を感じる。

さすが林原、収蔵品がすばらしい。
企画展のメインイベンターが霞んで見えた。
by kaikaisei | 2010-03-12 09:26 | 日記
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