来客数に陰りがある地方のデパートだが
それでも富裕層の集客力という点では、まだまだ潜在的なチカラは持っている。
我々の様な仕事をしている者にとってはまだまだ大事な発表の場といっていいだろう。
営業環境は厳しくなってきているから、今後はもっとカタチを変えて行く必要はある。
逆にそれをしないと生残りは難しいことに間違いはない。
ブランド品に夢中になっている女性は別にしても、どんどん客層は高齢化している。
いつまでもヴィトンやグッチに頼っていてもダメだろう。。。
都内のデパートで一番賑わっているのはウニクロの売り場だったりする(苦笑)
そんなこんなで。
毎度ひやひやしながら個展の会期を迎えて、そのまま最終日まで過ごす。
特に今回は未曾有の自然災害と事故の後だけにその影響を心配した。
デパート担当者の要望で「独立20周年記念」となどと銘打ってはいたが
図らずも記憶に残る展示会になってしまった。
会期の1ヶ月半前に起こった大地震は多少なりとも作品の傾向に影を落とした。
というよりも、私を揺さぶり目覚めさせてくれるきっかけを作ってくれたように思う。
まだ漠然として、手の中からスルリと逃げていってしまいそうで危ういその感触。
これを糸口にして何かまた新しいことが出来るのではないかという思いだ。
来月の東京の二人展までもうひと月を切っているが、
残された時間でもう少し作品の完成度を高めてバリエーションを増やしてみたいが…。
なにしろ初めての会場だから、定番のモノも準備する必要があるだろう。
ちょっと大変だ。
kotonoha深鉢と深皿。