カメラを貰った。
CanonのFTbとNikonのF90X。
どちらも知人のお父さんが愛用していたものだ。
昨年亡くなってからその処遇に困っていたらしい。
私がカメラが好きなことを告白したら快く譲ってくれた。
製造年に30年の開きはあるが、それぞれに交換レンズやストロボ、
フィルターの各種が揃い、お父さんの写真へのこだわりが伝わる。
標準レンズを付けたFTbの方がズームレンズを付けたF90Xより
一回り以上小さいのにもかかわらずズッシリと重い。
昔のカメラは軽量化なんて考えずに作っていた。
何しろ写真を撮るのが家長としての「お父さん」の務めのひとつであったのだから。
今も同じだと言うが立場は随分と違ったのだ。
その証拠に時代が下るに従って、
「お父さん」の存在感とカメラの重量は正比例して軽くなっていく(笑)
家族の歴史を見つめて来た2台のカメラ。
30年の進化。