驚異的再生能力を持つプラナリアの切断実験にとりかかる。
緩やかな動きとはいえ、活動するプラナリアをどうやって切り刻むか?
その方法は…
良く冷えた保冷剤の上に懐紙を敷き、ピペットで吸い上げたプラナリアを
落とすと低温の懐紙の上に吸いつけられて動かなくなる。
そこをメスで切断するわけ。
体長1cm程のプラナリアだから、ルーペを見ながらの細かい作業だ。
仕事で使うライティングテーブルが役に立った。
ここで注意しなければならないことがある。
それは再生実験に使うプラナリアは一週間ほど絶食させなければならないということ。
切断したおりに放出した自らの消化液で自らの体を溶かしてしまうらしい。
この時ばかりは生物学者にでもなった気分か…子供の真剣な表情が可笑しい。
体をまっ二つにされても、愛嬌ある表情は変わらない(笑)
これは胴体部。二週間もすれば頭部と下半身が再生されるはず。
切断した部分を収縮させて体液が逃げ出すことを防いでいるのがわかる。
おお!これは残酷だ…頭部がまっ二つ。
双頭のプラナリアを作るんだという。母親が見たら眉をしかめるだろう。
どこかフランケンシュタイン博士の野望に似ている。
シャーレに入れて観察するというが…。