1月13日 テンキーと小津

夕方長男の担任から電話が有った。
長男が下校途中に友達とケンカして相手に怪我を負わせたらしいとので
これから事情を聞きに伺いますとのこと。
帰って来たおりにはそんな素振りもなかったので驚いたが先生とその時の様子を子供に聞いてみる。
彼には彼の言い分があったが、兎に角暴力を振るって怪我をさせたのは良くないことだ。
相手の家に誤りに行くことにした。
本人も納得したので早速三人で出掛ける。
幸い相手も保育園からの友達で気心の知れた子だったし、怪我も引っ掻き傷ぐらいで済んで本当に良かった。玄関先で長男も素直にごめんなさいが言えた。
今まで学校では何かといじめられることが多かったけれど、ついに今度は反撃でたのか?
親として複雑な心境だが相手の子はどちらかと言えば気が小さくて弱い子だ。
そういう子に力を向けるのはとても関心出来るものではない。
これから良く教えて行かなければと思った。

夜はしばらく休んでいた映画鑑賞講座にでかける。
私の敬愛する映画の師、洋画家のK野先生が隔週で推薦の世界の名作(時には珍作もあり!?)を上映し皆で鑑賞しようというものだ。御年84才を迎えた先生がオススメの映画だから、戦前戦後のモノクロ映画がほとんど。「今回は新しいです」と言っても20年程前だったりする。毎回なにが上映されるか事前の知らせがないので、行ってみなければわからない…という趣向だ。

そのまえにデオデオに先日かったテンキーパッドを返品しに行く。
今年から確定申告ソフトを導入したのでカミさんが最近このPowerBookで入力作業をしているのだけれど数字の入力がし辛いのでテンキーパッドを探しているのだ。
しかしMac対応機種がなかなか無いのだ。
Win対応は山のようにあって選り取り見取なのに!
わずかにあったMac対応のものを二台探して来たけれど,結局どちらも反応無しだった(涙)Macは本当に不便だ。がいいのだ!
誰か使えるものをご存じないか?しょうがないのでネットで探すことにして、
返品したお金でかねてから欲しかったPB用のキャリングケースを買う。

そして久し振りに社会保険センターへ。本日の上映作品は小津安二郎の「戸田家の兄妹」(1941年制作)だった。
まさに大東亜戦争が始まった年。小津が中国から復員してから久し振りに制作されたものだそうだ。
まさに戦時下。それにも関わらず勇ましい戦意高揚もなければ、ましてや暗い影もない。
いつもの静かな小津の描く古き良き日本の日常的風景が淡々と映し出されているのだ。
戦後の「晩春」以降「東京物語」などの作品は何度か見て来たけれど、
もう戦前から既に「小津調」と呼ばれる独特のカメラワークが、この頃には完成していたことに驚く。

そして60年以上たっても描かれる家族の問題はちっとも古くない。
とは言え切実であるはずの親子の絆。今の少子化社会から見て、五人兄妹をめぐる物語はあまりにも遠い過去の家族の姿なのか?
60年という歳月を経て、今の日本が無くしたものと同時に変わってないもの。
その両方を見せてもらったような映画だった。
使われる日本語も美しいんだな…。
ご機嫌よろしう。ごめんあそばせ。
by kaikaisei | 2005-01-15 22:46 | 日記
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