「ふれあい」という言葉にウンザリしていた。
「ふれあい広場」「ふれあい市場」「ふれあい会館」「ふれあいコーナー」…。
そこら中が「ふれあい」だらけだった…それは今も。
そんなに触れ合ってどうするの?気持ち悪いなあと思ってきた。
それに代わる言葉が、昨年からは「絆(きずな)」になった。
無くなってしまったものを言葉に置き換えて、身近に置きたくなるのがヒトの性か。
大きな犠牲を払って、身に沁みて得たもの。
それは意識しなくても当たり前に感情の中に有ったものだった。
わざわざ言葉にしなくても良かったものものなのに…。
今はそれを言葉にして、一生懸命に心に刻み付けようとしているのだろう。