瀬戸石膏型協同組合。
指定の住所を訪ねてみると、看板もない普通の住宅であった(汗)
仕事場に案内されて、そこで待ち構えていたのは三人の職人さん達。
それぞれに仕事場を持つが組合として仕事をシェアしているとのこと。
今日は組合の理事さんの仕事場に集まってこられたらしい。
かつては40軒以上もあった型屋さんも今では8軒ほどを残すのみという。
瀬戸の窯業生産衰退の噂はかねてから耳にしていたが、やはりかなり深刻で
「外国もの」に押されて仕事が激減しているという。
今回私が持ち込んだような大型の仕事は珍しいとのことで
皆さん職人魂が大いに疼いている様子だ(笑)
さすが石膏型のプロだ。
早速、持参した原型を囲んでいろいろ知恵を出し合ってくれた。
結局本体から首部分を分離し別々に鋳込んで、後から接着したほうがいいという提案だ。
そうしないと重量級の石膏型から排泥するのが大変だということだ。
確かに…。
これまで産地と無縁に独力で仕事をして来たが、
今回は聖都の職人さんチームが力を貸してくれるというのが心強くもあり、何だか感慨深い。
他にも石膏材料のこともいろいろ教えてもらい、やはりわざわざ来た甲斐があった。