「いねむり先生」と「哲也」

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伊集院静の「いねむり先生」を読んでいたら、傍らに漫画「哲也」が山積みになっていた。
長男が麻雀好きの従兄弟から借りて来たらしい。
麻雀漫画といえば、あまり品良くない青年漫画を連想させられて、
ちょっと中学生や小学生にはマズイんじゃない?と保護者としては眉をひそめるわけだが…。

しかし「哲也」とはもしかして、阿佐田哲也?
良く見ると少年マガジン連載とある。
そして一読して、その面白さにハマってしまった。
色川武大こと阿佐田哲也を主人公を戦中の混乱期から描くなかなか骨のある内容。
「麻雀放浪記」をはじめとした著作を元にした物語のようだが、
なるほど劇画的な過剰な表現もありだ。

「雀鬼と呼ばれた男」という副題が付けられるだけあって様々なテクニックを駆使して
玄人(ばいにん)と呼ばれる熟練の麻雀師達に次々に挑んでいくストーリィ。
麻雀のルールはよく分からないがついつい引き込まれてしまう。

そして行き着いた境地が「いねむり先生」ということになる(笑)ナルコレプシー。
「雀聖」と呼ばれ、その果てがのこの境地。
こちらは妻を失って自暴自棄になっていた「ボク」が先生と出会うことで生きる方向を
徐々に見つけていく再生の物語である。

子供らは「哲也」。私は「いねむり先生」。
どちらも同じ阿佐田哲也の青年期と晩年を扱った物語だが、
読み解く内容は随分違う(苦笑)

しかし親子で麻雀というゲームに興味が出て来たことには間違いない。
by kaikaisei | 2012-03-19 22:43 | 読む
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