6月 某日 パリ

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セザンヌ展を見た後は新宿に移動して中古レコード屋をひやかしたのち
ウディ・アレンの新作をを観る。

「ミッドナイト・イン・パリ」。
まだ生きてたんだW・アレン!てというぐらい久しぶりの彼の映画だが、実に洒落た映画だった。
自身の出演はないが相変わらずハリウッドとは正反対の映画作りをしている(笑)
タイトルの通り舞台はニューヨークではなくパリだが、主人公はW・アレン本人に限りなく近い。
脚本家からへ小説家に転身を図ろうとするアメリカ人がふとした事から過去のパリの街に迷い込むという、
ちょっと安直過ぎないか?というプロットだが…。
そこで若きヘミングウェイやガートルード・スタインなど憧れの作家と交流する。
他にもピカソやダリも登場する。
残念ながらセザンヌは出てこないがロートレックやゴーギャンは出る。

あ、これは以前読んだ「シェークスピア・アンド・カンパニイ書店」の話だと思っていたら、
ちゃんと本物の店が映っていた。
アレンもあの本に触発されてこの映画を作ったに違いない。

CGなんて一切使わないでタイムスリップ映画をとってしまうあたりが彼らしい。
ただの過去礼賛というのでもない。
ついつい現実に絶望しては我等は過去の世界に逃避してしまう傾向がある。
確かにノスタルジックなものに人は惹かれるものだし歴史は多くの教訓を与えてくれる。
しかし生きている今こそが「黄金期」なんだよ、とさりげなく教えてくれたいい映画だった。

セザンヌとウディ・アレン。
二人から期待以上の心の土産を貰って東京出張から帰ることができた。
by kaikaisei | 2012-06-20 22:46 | 日記
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