土嚢の作り方及び積み方をご存知だろうか?
私は初めて教えてもらった。
夜の市営グランドに集合して消防署署員から直に講習を受けた。
⒈
先ずは作り方。土嚢袋に入れる土はせいぜい七分目(スコップで軽く四杯ぐらい)まで、
入れ過ぎたら運ぶのに大変な上に、積んだ時に隙間ができてしまう。
⒉
袋の絞め方。結び紐を絞って上から掴んだ手の上から三周巻き付け、
指の間から上から下に通すときっちり締まる。
逆に下から上に通すと解けるので注意。
⒊
土嚢の積み方。充分な作業スペースを確保して、
流れの上流から下流に向けて結び目を重ねながら一段づつ積んでいく。
⒋
土嚢を高く積む場合は、後ろに「控え」の土嚢を積んで補強すること。
この時、河川の堤などで強度を持たせる為には防水シートを下に敷き
土嚢が積上ったら河川側から全体を包み込む。
このときシートを延長する場合は下流にむかって先のシートの内側に入れるように継ぎ足していく。
逆にすると延長部分が袋状になり水が侵入してしまう。
⒌
人員の役割り配置が大切。
土嚢を作るひと→運ぶひと→設置するひと
ひとの流れが停滞しないように人員の役割り配置が肝要となる。
以上。ただ積めばいいというものではないのだ。
しかし土嚢を積む程度で凌ぐことのできる水害ならいいが、
最近の和歌山や九州での大規模な出水の様子を目の当たりにすると、無力感にとらわれる。
とはいえ、住民の生命や財産を守り、また避難完了までの時間を遅らせることはできる。
そう。できることはやらなければならぬ。
問題はその場の状況で冷静に作業が出来るかどうかだな。