石膏型から抜き出す作品が異常に大きいこともあって、
これまでは泥漿を濃いめにして厚みをとることばかりを考えて来た。
本体の重さがかかる高台が全体のバランスにしては小さいからだ。
しかし、泥漿鋳込みではあまり厚みをとると乾燥や収縮などで問題が起こりやすくなるようだ。
ここは発想を変えて、泥漿の水分量を増やして薄めることにした。
従って放置時間も思い切って短くすることにした。
失敗して潰した粘土も撹拌機で泥漿に溶かし混ぜるので再生する度に濃度が変わる。
比重計を使って泥漿の固さを調整する。
しっかりフルイ器を通して滑らかな泥漿をつくる。バケツ3杯分、約35キロだ!
何回この作業を繰り返してきたか…こんどこそは!と一気に流し込む。