我が息子達が高校や中学生にもなると小さい子供と接する機会もめっきり減った。
そんななか先日の源吉兆庵での絵付け体験と今日の金光町のマーチングバンド大会は
私にとって子供たちに接する唯一の機会だ。
絵付け体験ではいろんな親子関係が見られて面白い。
子供にこういう体験をさせようというのだから、
親も教育熱心な方達ばかりだし子供との関係も良好といっていいだろう。
ついついわたしも我が子に接してきた経験を振り返ってしまう。
大体が過干渉気味だが(苦笑)
一方、マーチングバンドの方は児童福祉施設の子供達だ。
子供たちは「家庭」というものを持っていない。
あったとしても、今は切り離されて施設という「避難場所」で共同生活をしているということになる。
保育士さん達の細やかな対応もあって皆明るく元気だが、時折瞳の中に孤独な影が落ちる。
それぞれが複雑な家庭環境で育った背景があるのだろう。
わがままや甘えられる対象がないから、それらをグッと耐えて我慢しているように見える。
なかなか上達しない私の楽器演奏でいつも足を引っ張るばかりだが、
多感な子供たちがそれぞれに成長して行く姿がみられるのは大きな喜びだ。
もう一つ。
保育士さん達の接し方にも学ぶことが多い。
今年の課題曲は「女々しくて」と「にんじゃりばんばん」。
岡山、長野での展示会が続いて練習も十分に参加出来なかった。
なんとか自主練して子供等に追いつけたが、
どうしても暗譜が出来なくてミニ譜面のお世話になった。
本番の出来だが少々のミスは許してもらうとして
編曲の妙もあり、ベース楽器の愉しさも味わえた。
そして子供達と一体になれて心地よい思いを今年もさせてもらった。
みんなに、ありがとうとお疲れ様を言った。