10月 某日 ヴェトナム陶磁

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日帰りの上京。
午前中は都内で『国宝「卯の花墻」と桃山の名陶』展を鑑賞した後
今回の本命「ヴェトナム陶磁の二千年」展を見るべく町田市立博物館をたずねた。

安南手風の染付がやってみたいと思いつき、蜻蛉紋の茶碗など作ってみたが
やっぱり本物を見ないと雰囲気がわからない。
そんなおり町田の博物館で大規模なヴェトナム陶磁の展覧会をやっているという情報を入手。

これは個人の膨大なコレクションから500点(!)を前期後期に分けて展覧するというもの。
染付や白磁は後期に展示されるということで、思い切って出掛けてみることにしたわけ。

ちょうどこの日は学芸員のギャラリートークがあり、この機を逃すわけにはいかない。
町田の駅からバスを乗りつぎ住宅地の坂を汗をかきながら登ったところが目的地であった。
これからギャラリートークが始まるというところにぎりぎり間に合った。

いかにも博物館らしい展示室2室を使ったもので、ぎっしりとところ狭しの展示だ。

中国や朝鮮、日本といったメインストリームではないが
ヴェトナムにも独自の陶磁文化が華開いていたことが豊富な資料でよくわかった。
当然大国中国の影響は大きく。技術の流入元は当然中国だ。
しかし、混乱期の明末清初などは本家に変わって品質の高い陶磁器製品を
ヨーロッパやインドネシアなどに輸出していたとのこと。
土物は大らかなさくゆきだから、日本の茶人にも好まれたのだろう。
南蛮手の焼締め壷は花器、縄簾(なわすだれ)紋壷など水指にぴったりだ。
もとはゴミ入れだったというのが笑ったが…。

そんな中、染付は中国の元、明、清。朝鮮の李朝とはまた趣が変わっていて面白い。
(ヴェトナムにも李朝という王朝があって紛らわしい…)
粘土は土っぽいかと思っていたがかなり半磁器に近いものであった。
チョコレートボトムも実物が見られた。
なにより学芸員さんに実物を手に取らせてもらえたのはラッキーであった。
鉢や碗も良かったが、一番心惹かれたのは香合。
いよいよヴェトナム染付なかなかあなどれないぞ…と。

また充実した図録が素晴らしくいい資料になりそう。
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by kaikaisei | 2013-10-09 22:56 | 日記
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