4月1日 笠岡の「お多津」

個展四日目。
個展も後半に入った。
桜の開花はまだようだが、週末になり好天に恵まれ美観地区も観光客が多い。
工房IKUKOは美観地区の外れ、芸文館の近くにある為
もう少し人が入ってくれるといいのだが…。
明日からの休日に期待したいところ。

それでも夕刻には高校時代の恩師S保先生(今は倉敷在住)が来てくれ
久し振りに話が出来てうれしかった。今度は飲みましょう!

閉店後は今晩のお楽しみ…店長シゲコさんの運転する真紅のBMWで約40分。
笠岡市の「お多津」へ。同伴はスタッフのS鹿さんだ。

「お多津」はもともと笠岡市内で営業していたが3年程前に
若い三代目のH原さんが山間の古い民家を改装し別館茶寮として営業を始めたのだ。
その出店にあわせて私の向付を多く買い上げてくれている。
初代は魯山人の星岡茶寮で板長をしていたひとだとか!!
車中から皆の期待が膨らむ。

なかなか機会が無くて行くことが出来なかったけれど
今回の個展では忙しい店主H原さんに代わって
初日早々お母様が来てくれて、また向付を買って頂いている。
これはナントしてもいかなければ!と思っていたのだ。

さて。
部屋に通されて驚く。
清水比庵の大きな屏風に対面する様ににお膳が三つ用意されていて
一体これからどーなるの??と心配したけれど
結果的には素晴らしかった!!
もちろん料理は美味しい。それも都会の料亭で出される懐石料理の様に洗練されたものとはちょっと違い、どこかひなびた、家庭料理風だったり漁師風だったりする。
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しかし、ナントいっても器が素晴らしかった!!
せいぜい私の古染付写しの向付などが出て来るものと思っていたのに。
すべて本物が次々に出てきて魂消たわ。
結局私の作は本形箸置のみだった(笑)

どうも私の為に普段は使わない本物をどんどん出してくれたようだ(感涙)
古染付。芙蓉手皿(伊万里ではない!)永楽の鉢。源右エ門(当代ではない!古いもの)等々。店長シゲコさんもS鹿さんもお酒も入ったせいか
いささか興奮気味(笑)
特に店長は自分のところに来た盃が金彩と赤絵の富士山で
「ぎや〜私のラッキーカラー!!」と大はしゃぎ。
ん?よく見ると近藤悠三ではないか?!
小さいけれど漢詩も書いてありかなり凝ったものだ。
好き嫌いは別にしてもかなり高価な品にちがいない!

料理の最後に出て来たのがコレ↓
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扇面向付では初めて見る器形。どうも間違いなく古染付だ。
悠々とした作行きで、今まで良く解らなかった扇面向付の謎が解けた思いだった。
他にも古染付の香合など見せてもらう。
敷地内にはお茶室もあり、お茶事などされるとのこと。
道具もいろいろお持ちのようだ。

とても豊かで楽し時間を過ごすことができた。H原さんありがとう!!
この料理と器との持てなし、お酒もシッカリ飲んで
一人一万円でおつりがあるのだから信じられない。

今回、私もずっと年下と思っていたH原さんだが
実は私より1つ年上ということが判明。
同世代として頑張っている姿に、ワシもがんばらねば!と思いました。
帰りは代行で倉敷まで。たのしい一夜だった。
by kaikaisei | 2005-04-06 21:46 | 日記
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