まるでサツキが咲いて知らせてくれたように…。

b0041520_222053.jpg

岡山市のオリエント美術館で開催されている「赤澤清和・新谷良造 遺作展」に出かけた。

昨年新谷さんが亡くなって一月後の5月、バイク事故でこの世を去ったもう一人のガラス作家。
赤澤さんは将来を期待されていた若手のガラス作家だった。享年31歳。
わずか一月の間に岡山在住のベテランと新鋭のガラス作家が相次いで急逝した。

赤澤さんとは残念ながら面識は無かったけれど、
義父にあたられる漆芸家の山口松太さんには色々お世話になっている。
将来何処かで接点があったに違いないと思う。
訃報を聞いた時は力が抜けた…。

60年近くガラス職人として仕事をしてきた新谷さんと、
10年にも及ばない短い作家活動期間で工芸の世界を駆け抜けていった赤澤さん。
生前は親子以上の歳の差があり、仕事に対する姿勢も随分違うはずなのに
お互いに、尊敬の念をもって意識し合っていたというのが興味深い。

民芸ガラスの職人として人生を全うした新谷さん。
自己表現としてのガラスをその手に掴みつつあった赤澤さん。
ふたりの不在は大いに悲しい限りだけれど
工芸に対する大きな命題が与えられたようで素晴らしい遺作展だった。
by kaikaisei | 2006-06-01 22:29 | 日記
<< 再開!作庭日記 「星の輝き」 >>