一日一冊の絵本を宣言したが、いろいろあって3日に一冊のペースが実情。
偏りの無いようにランダムに図書館から借りて来ているが
どうも教訓的内容が多いのは児童書の持っている特色か?
ちょっと私としては食傷ぎみ。
そんな中、
長谷川集平の作品を見つけた。これが予想通りなかなかのヒット!
やっぱり長谷川集平はスゴイなー。
絵本という表現媒体をとりながら子供も大人も関係なく集平ワールドに引きずり込んでしまう。
デビュー作で代表作の
「はせがわくんきらいや」では森永ヒ素ミルク事件を題材にしたように
絵本でありながら、つねに題材は社会性をもっている。
前に読んだ
「トリゴラス」もそうだったが、この
「パイルドライバー」も
思春期の異性への理由のない暴力的感情を巧みに表現してる。
晴れ晴れとしている色彩感覚は何だろう?
これが何処と無くイライラとした不安感を駆り立てる。
さすがに小3の長男はこの絵本の意味するところに自覚があったようだが
矢鱈と受けた小1の次男は単なるギャグと思ったようだ。
同級生に見せたいといって学校に持って行ってしまった(笑)
いいのかなあ!
不条理な感情にさいなまれる少年。それに対抗して強力なプロレス技で反撃にでる少女。
力と力のぶつかったところから、生まれるのは、さらに深い愛なんだね!
最後のプロレス技についての注意書きはご愛嬌としよう。。。