11月 某日「安宅コレクション」展

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数々の名品が網膜に焼き付いて、未だフラッシュバックして来る。
今回の東京滞在中の展覧会はこの一つで事足りた。

大阪の東洋陶磁美術館で何度か目にしてきた作品ではあるが
東京で違う環境で対面して、人間の創造力に改めて心が震えた。

青山二郎、白洲正子、小林秀雄、魯山人等々。。。
蒐集することで美を表現してきた一連の人々の系譜がある。

美の「狩人」時には「魔神」となったひとりの企業家、安宅英一の眼力。
その「猟犬」となった伊藤郁太郎の物語。
とても興味深い。
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購読紙が「毎日」だったので幼少の記憶で「安宅崩壊」の文字は
今でも鮮烈に憶えている。
記事の内容までは憶えてないが、おそらく会長による古陶磁蒐集も
企業の私物化として世間から揶揄され非難されたに違いない。
しかし30年以上の年月を経て、今では世界的も類を見ないコレクションとして
安宅産業の社名は残らなくても安宅コレクションとして、人類の至宝となった。

茶陶が一切無いというのが象徴的で痛快だ。
安宅英一がいかに自らの美意識で蒐集をしていたか伺い知れる。

防衛省の某官僚もゴルフなんぞにウツツを抜かすより
骨董の蒐集でもしていれば後世の評価はまだ違っていたかもしれないのに。。。
当世のオヤジは非文化的なのだ!
by kaikaisei | 2007-11-23 00:47 | 日記
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