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幻景の雫

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楽しみにしていた鳥越由美さんのピアノリサイタル。
「幻景の雫」というタイトルが付けられていた。

演奏曲目
1.吉松隆 プレアデス舞曲集 Ⅰ
2.シベリウス 樹の組曲(5つの小品)
3.グリーグ 抒情小曲集より
4.ドビュッシー 版画
5.武満徹 雨の樹素描
6.ラヴェル 水の戯れ
7.吉松隆 プレアデス舞曲集 Ⅳ

…という小品ばかり。
この秀逸なプログラムを聴くことができる幸せ。
最高の音響と調整されたピアノ。
ホールも御覧のように独り占めだし(苦笑)

宇宙の彼方から降り注いだ星のカケラが地上で樹や水と戯れて、
また再び天上に戻っていった。
そんなプログラム。

汚れて疲れた心と体が浄化された。
by kaikaisei | 2013-10-03 22:18 | 聴く

デジタルトランスポート

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iPodの実力はデジタル出力によって発揮されるそうな…。
そこで以前から欲しかったオンキョーのデジタルトランスポートを手に入れてみた。

普段よくあるDockはiPodから直のアナログ信号を引き出しているもののようだ。
イヤホンやヘッドホン出力用のピンジャックと同じ信号になる。
この機器はiPodからダイレクトにデジタル信号を取り出すという。
当然デジタル信号のままだと聴けないから、DAコンバーターも合わせて購入した。

それぞれにお財布に優しくしなければならぬということでトランスポートはヤフオク。
DACはAmazonで安価なものを探した。
なにしろトランスポートの出力が光ケーブルのみなので
選ぶDACもこのオーディオテクニカのヘッドホンアンプ兼用のものになったが十分だ。
さらにDACを真空管のプリメインに繋いで先日紹介したのAR-25で鳴らすという塩梅だ。

さてその実力は。
噂通り、iPodもデジタル出力になると情報量が格段に増している。
なるほど~。細かい音のディテールが浮かび上がっている。
写真でいえば今まで300万画素の画像が一気に1200万画素になったような感じだ。
これはイヤホンで耳に突っ込んで聴く音ではないな。

確かにアナログレコードと比べてみても確かに音質はいい。
グンと臨場感が増したという印象だが、それが一方で鑑賞を強要されるような圧迫感があるのも確か。
これは好みの問題でもあり、だんだんと慣れるものかも知れない。
華やか目のアンプの音色と合わせて躍動感が増した感はある。
何よりスクラッチノイズがないというのはクラシック系には有り難いが
個人的にはまだまだアナログレコードの方が好きだ。長く聴いても聴き疲れがしない。

しかしネット配信が幅を利かせてCDの時代も終焉に向かっているようだが
このハイレゾ音源に肩を並べられるのが往事のアナログレコードだとしたら皮肉な話だ。

例えばクッキリハッキリの高画質デジタル写真と独特の諧調のある銀塩写真のどちらを選ぶか?
悩ましいところだが、それぞれの良さを楽しみたいのと同じように。
by kaikaisei | 2013-03-20 22:39 | 聴く

AR-25

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オーディオの楽しみは機器の些細な変化で今まで耳にしていた音楽が一味違う響きで聴けることだろう。
わざわざアンプやスピーカーをかえなくてもケーブルを一組替えただけでも
大騒ぎしたりするのがマニアな世界だ。
残念ながら私にそこまで聴き分けられる耳があるか…いささか心許ないが。

とはいえ、去年は念願だった真空管のアンプを手に入れた。
キットだが自分で組み上げてあらためて古いLPレコードなどポツポツ聴き直していると
聞き慣れたはずの昔の音源が、いちいち耳(!)新しくて退屈しない毎日だ。

そんな中、奈義のY田さんが手作りケーキのお土産と一緒にスピーカーを持って来てくれた。
Y田さんにはアンプを借りてしばらく貸してもらっていたのだけど今度はまた少し年季の入ったスピーカーだ。

AR-25。
ARはアコースティック・リサーチ社の略。
今は無いアメリカボストンにあったメーカーらしいが
1970年代は日本のDIATONEなどにアコースティックサスペンション方式として取り入れられ
対抗メーカーとして時代を牽引したブランドらしい。

AR-25は2ウェイのブックシェルフという基本形。
ジャズヴォーカルなど心地よく鳴らしてくれそうだ。
さすが大編成のクラッシックのオーケストラなどには、にはいささか厳しいところはあるが
ヴォーカルを始め、小編成のジャズコンボ、室内楽などタイトで力強い音で聴かせてくれ
現有のインフィニティとはまた違った印象を与えてくれる。
しばらくいろいろ音源をかえて「音旅」をさせてもらおうとぞ思ふなり。
by kaikaisei | 2013-02-15 23:08 | 聴く

EDDIE GOMMEZ TRIO IN 津山

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今までのベースの概念から解き放たれたような演奏に
未だに魅了させられるのがビル・エヴァンス・トリオのベーシスト、スコット・ラファロだ。
その突然の死の後、ベースを任されたエディ・ゴメスはさぞかしプレッシャーを感じたことだろう。

40~50年前のジャズばかり聴いている身にとってエディ・ゴメスはまだまだ新人だ。
その彼の率いるトリオが近所でコンサートをやるというので出かけてみたら、
エディ・ゴメスはもう既にオジイさんであった…当たり前のことであるが(笑)

今やアメリカを代表するベーシストでありニューヨークの大学でベースを
教えるような大御所になっておられた。
しかし年齢を感じさせない若々しい演奏とテクニックは素晴らしく
久しぶりに生演奏を堪能したジャズナイトであった。

終演後、会場で販売していたCDにサインを頂いた。
ビル・エヴァンスと競演していた過去の栄光ではなく、「新しい」演奏が聴きたくて
選んだCDだったが、サインを頂いた裏ジャケは、まだ若々しいお姿であった(笑)
あの元「スタッフ」のメンバーに加わって録音したもので80年代の香りがプンプンするもの。
"My best"と書いてくれたが本当にそうなのだろうか?

その夜に聴かせてもらったビル・エヴァンス・トリオを彷彿とさせる自身のトリオの演奏も
往年のジャズファンには応えられないものだった。
やはり「今」が絶頂期でなければならぬ。
なるほど、21世紀のジャズは、テクニックも素晴らしくゴージャスなものであった。

そして…。
その耳で聴く50年前のジャズはもっと荒削りで素朴ですらあるが
やはり好みはこっちの方だな。。。やっぱり。
by kaikaisei | 2011-10-12 22:04 | 聴く

酒、といえば「大地の歌」だ。

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酒蔵を営む友人が新しく完成した酒を持って来てくれた。
日本酒離れが進む中、大変な思いをして、
やっと瓶詰めして発売に至った苦労の作だという。

米焼酎とにごり酒。
ここのところ、焼酎といえば麦や芋ばかりで米で出来たものは…あれ?!
もしかして初めて?
「みどり」とは米の「実から取れた」焼酎ということで昔からそう呼ばれていたらしい。

なるほど、この円やかさは米麹ならでは味だ。
ここはお湯でもロックでもない。
常温の天然水で割りたい。

「にごり酒」の方はまだ封を切ってないが
スッキリした辛口で濁り酒らしからぬ風味らしい。
空気に触れてからの味の変化も楽しみだ。

ツマミはマーラーの「大地の歌」にしよう。
初演したワルターが最晩年に指揮したニューヨーク・フィルのLPに針を落とし
ミラーとヘフリガーの名唱に酔うべし。

「自粛」ではなく「萎縮」した心と身体を解きほぐすために…。
by kaikaisei | 2011-04-15 02:08 | 聴く

ZOOT(戦利品No.4)

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去年、澤野工房から復刻された10インチLPを手に入れてたら、ズート・シムズに開眼してしまった。

今となっては恥ずかしい話だが、かつては白人の演奏するジャズは本当のジャズじゃないね。まして日本人なんて!と思っていた。まったく若気の至りだ。

今は深く反省して人種差別せずにジャズを楽しんでいる。
ゴリゴリ吹きまくるコルトレーンやロリンズもいいが、たまには気持ちを解きほぐしてくれるような演奏が聴きたくなる。歳のせいだろう(笑)
そんな時には洗練された白人プレーヤーの調べが心地良いのだ。

アメリカ南部の民族音楽として始まったブルースやデキシーが人種の垣根を越えて広がり発展していったのがジャズなのだ。文化や人種の衝突や融合なくして魅力ある芸術は生まれない。

…なんちゃって!堅苦しいことはいい。
先のデクレ・トムソン盤もそうだがこのカデット盤も上手にツボを刺激してくれるマッサージ椅子に身を預けているような心地良さを味わえる。

ジャケ写の本人も自ら恍惚げな表情。つげ義春風(笑)
by kaikaisei | 2011-02-16 12:57 | 聴く

サム・クック (戦利品No.3)

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Gospel in my heart
/Sam Cooke and The Soul Stirrers

大統領選でオバマ陣営がキャンペーンソングとしてサム・クックの「A change is gonna come」を使っていたのは心憎い演出だった。
サム・クックの若々しくスタイリッシュなイメージがその歌詞とともに、オバマの清新な姿と上手く重なっていた。
今となってはダマされた!と怒っている人が多いかもしれないが。

特別ソウルミュージックが好きというわけではないけれど、なぜかサム・クックは好きだ。とにかく歌が上手い。歌っているのは、ゴスペルからポップス、ブルースまで幅が広く、ソウルシンガーの草分けとしては他愛も無いラブソングも聴き逃せないが、それをみな「愛の讃歌」までに高めてしまう。その才能は並み外れたものだ。

無人島に持っていくとすれば彼のレコードはその一枚に欠かせないと思っている。

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by kaikaisei | 2011-02-04 22:00 | 聴く

バトル ローヤル (戦利品 No.2)

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The Count meets the Duke/First Time!

二大ビックバンドの「初めての出会い」とあれば、聴かないわけにはいかない。
これは昔でいうと、プロレス団体交流戦だね。否が応でも期待を掻き立てられる。

青コーナー!(右チャンネル)エリントン楽団~ン!赤コーナー!(左チャンネル)ベイシー楽団~ン!試合開始‼
カーン!でA面の一曲目が「バトルロイヤル」(日本語解説だとバトルローヤル)(笑)
イキナリ激しくかつ華麗なるバトル合戦。
名プレイヤー同士の巧みな技の掛け合いがあるかと思うと、二人の偉大なリーダーはお互いにリスベクトし合うようなピアノプレイを聴かせながらも、配下のメンバーを上手に鼓舞してクライマックスに導いていくね。このへんのやりとりと駆け引きが普通の試合、いやアルバムにはないところだ(笑)
ここで普通なら意地の張り合いなんかでセメント(業界用語!)か場外乱闘(泣)になりそうなところを上手く仕切って試合を組み上げていくのがレフェリーの手腕だが。

マイルスのアルバム制作で有名なテオ・マセロがプロデューサーとして 巧みなレフェリングならぬアレンジメントを聴かせてくれる。

なんかキワ物的な匂いもするレコードだけど、よく出来た楽しいアルバムだと思った。

こんな勝者も敗者もない創造的なバトルがもっと世の中にあって欲しいと切に思う。
by kaikaisei | 2011-01-30 00:28 | 聴く

戦利品 No.1

若き武満徹はロックフェラー財団からの奨学資金を受け取るさいに希望を問われて「エリントンに師事したい」と申し出たが、ジョークと思われて相手にしてもらえなかったと言う話がある。

もしその願いが真面目に検討されたら、どうなっていただろう。ビリー・ストレイホーンと並んでエリントン楽団のアレンジャーにタケミツの名前があったかもしれない。
あるいは武満徹作曲のエリントンナンバーがあったかもしれない。

といいながら、その後の武満の仕事を知るものとしては、弟子にならなかった方が良かったという気もする。


「戦利品」の袋の中身が知りたいという要望があったので少しづつでも紹介していこうと思う。

ということで。
先ずは、袋から覗いていたこれから。

Duke Ellington and his orchestra
/The Duke and his men

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by kaikaisei | 2011-01-19 11:00 | 聴く

ネットラジオ

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奥さんの美容室でインターネットラジオを聴けるようにした。
今までipodに落とした音楽をランダムに再生してBGMとしてきたが、そろそろ聴き飽きてきたという。曲の入れ替えも面倒だし。
そこで思いついたのがネットラジオだ。

iTunes →AirMac経由…世界中の何千もの音楽専門局からお好きな音楽を高音質かつノンストップで…とAppleのCMみたいだが(笑)

こんな田舎の小さな美容室にも音楽使用料を請求してくるJASRACだが、どうするこの場合?
by kaikaisei | 2011-01-16 23:17 | 聴く