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市民ケーン(1941年/アメリカ映画)

K野先生の映画講座最後の作品は「市民ケーン」だった。
私は恥ずかしいことにまだこの映画を観た事がなかったからとてもうれしかった。
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あのオーソン・ウエルズが製作、脚本、監督、主演した第一作の映画だ。
そして映画史上のベストワン作品としてハリウッドの批評家には評価されているという。
なるほど、映画を娯楽として楽しみたい人には退屈かもしれないけれど
映画作家にとってはまさに教科書として影響を受けない人は居ないだろう。
映画の持っている全ての手法を使い尽くしてあるなあと感じた。
カメラワークが物凄く斬新。初めてパンフォーカスを駆使した作品というけれど
カメラアングルも立っている人物の膝の辺り、床に穴を開けて撮ったに違いないようなアングルなど。
小津だけじゃなかったんだねえ! とにかく面白い。もうストーリィは後回し!(笑)
この映画を作ったとき彼は若干25才だったというのだから、
O・ウェルズって人がいかに並々ならぬ才能の持ち主だったか!

ラジオドラマ「宇宙戦争」で全米を恐怖のどん底に落としいてしまったウェルズの才能に
目をつけた制作会社が「もう好きに作っていいよ!」って作った映画だから。
もうウェルズがもうやりたい放題持っている才能全てを注いで作ったんだねえ。
なるほど。もう凝りに凝った映画だ。

そしてウェルズがいかに一筋縄でいかなかった人物であるかも良く解る。
この映画にしてもO・ウェルズについてもその逸話だけでも興味が尽きない。
とにかく賛否両論ある映画だけれど。見る度に新しい発見があるだろう!
こんな映画を作ってしまったから、その後のO・ウェルズの映画人生も波瀾万丈になるわけだ。

果たして、昨今の映画で60年後に観ても新鮮に発見のある映画ってあるのだろうか?
このへん。私のかかわる工芸の仕事についても同じような事が言える。

私達にとって「バラの蕾」とは何か?
って考えたら天国のO・ウェルズはフフフって笑っているだろうに…。
by kaikaisei | 2005-09-29 21:00 | 映画

絵付け教室 at 公民館

午前中。近くの公民館にて、町内の若い奥様方を集めての絵付け教室。
同じ集まりは二年振り。
小さいお子さんも交えて、皆さんお好みの湯呑や板皿に絵付け作業を楽しんでもらった。
日頃。ナニあの人?トウゲイカ??などと、いかがわしそうな視線に晒されている私としては
住民の方々に生業をアッピール出来る限られた機会なのだ。
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by kaikaisei | 2005-09-28 22:13 | 日記

作庭日誌 其の一 

トイレのリフォームが終わったので
次は庭を整備すること!という新たなる指令が我が奥さんから発せられた。

去年は美容室を開くという大事業が最優先されて外観の整備は後回しされてきた。
その美容室の方は一年が経って少しづつお客様も定着して来たのは有難いこと。

ところが少しばかりユトリが出来てくると気に掛かり出したのが
その店へのアプローチである。
広い駐車スペースを確保したのはいいけれど、どうも殺風景。
その上、我が家の隣が墓地という立地条件も良いとはいえない。
(風水では商売には隣が墓地というのは良いらしいのだが…見た目がねえ)
その墓地。幸い余り手入れをしない家で適度に草に隠れてくれているのは良いのだが。
何とか目隠しを作りつつ、イイ感じの庭を造ろうという計画。

先ずは手入れしていない花壇を取払い整地して、測量してからプランを練ろう!
という事で植木の移動。そして土運びから作業から始めた。
そこでイキナリ難関。花壇の草花を取り払って出現したのが切り株が3つ!!
杉2本と桜1本。ほとんど開拓団のような仕事にいきなりブチあたっている(笑)

さあて。
これからの庭造りの過程は「作庭日誌」という新しいカテゴリを
設けて日々記録していこうと思う。

どんな庭が出来るか?お楽しみに。
もちろん、アドバイスや冷やかし大歓迎ですぞ!!
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            この殺風景がどうなるか!?腕の見せ所なのだ。
            (左側が墓地。正面が卓球場兼、車庫。)
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             花壇を取り払ったのち、切り株が出現。
             んっがーーーっ!!!
by kaikaisei | 2005-09-23 22:54

ブラス!(1996年/イギリス映画)

「スゥイングガールズ」が観たいんだけど、レンタルショップでは、まだ新作料金で高い。
ここは無理せず(苦笑)かねてより気になっていたこの作品を借りて来た。

物語は…。
イギリスの小さな炭坑町が舞台。そこの鉱夫達がつくるブラスバンドは歴史ある名門バンドだが、
ついに炭鉱の廃鉱が決まり、坑夫全員が解雇の憂き目に晒されようとしている。
楽員達もとうぜん浮き足立って音楽どころではない。
バンドリーダーは孤軍奮闘そんな楽団員を何とかその気にさせて
夢のロンドンはロイヤルアルバートホール(日本でいう日本武道館か!)で行われる
全英ブラスバンド選手権大会を目指すというお話。
キャピキャピした女子高生もいいけど、こちらのオヤジ達の奮闘ぶりもなかなか泣かせるのだ。

かつて基幹産業だった炭鉱も今では見捨てられつつある。元気のない炭鉱町の人々。
解雇反対運動の看板を振る坑夫の女房達。
そんな情景と一緒に流れるブラスバンドの音楽の何と溌剌として美しい調べか…。

リーダーはいう「仕事と音楽どっちが大切かって?音楽に決まっているじゃないか!」
こんなことが迷いなく言えるんだからスゴイ。
苦しく不安な生活を送る彼らだが、いざ楽器を携えて舞台にあがるとその表情は誇り輝き、
その演奏は実に美しいのだ。

「家庭よりもバンドの練習が大切なの?」先日の奥さんに言われた。
私も彼らの心情が良く解るぞ!!

出演のユアン・マクレガーも初々しくて良いし、
新入部員の娘のタラ・フィッツジェラルドもいいけれど
バンドリーダー役を演じるピーター・ポスルスウェイトを
はじめとするオヤジ達そして女房たちがいい味を醸し出している。

そしてフリューゲルフォーンをはじめとするブラス楽器も素敵な音色で
やっぱり金管楽器には花があるなあと感じた次第。

ストーリィもさることながらその音色が聞きたくて一週間に3回観てしまった(笑)
by kaikaisei | 2005-09-21 22:41 | 映画

祝!ブログ開設一周年!!

ブログを初めてほぼ一年になりました。

折角だから気分転換にスキンを変えてみます。
by kaikaisei | 2005-09-20 21:45 | 日記

リフォーム!

ここ一週間ほどかけての、工房のトイレのリフォームがやっと完成した。
工房もそろそろ築14年目を迎えようしてトイレの壁もかなり傷みが気になってきた。

去年奥さんが美容院を開業してからは、そちらのお客さんも出入りするようになって
「何とかキレイにして欲しい!」と、かねてから懸案になっていたのであるが
最近になってウォシュレットから水漏れするようになり業者に見てもらった所
もう寿命と診断され、買い換えを余儀なくされたわけ。
ここは重い腰を上げて一気にリフォームをする決心をした。

当然予算も限られるからD・I・Y!だ。
奥さんが自らネットでクロス専用の珪藻土を探し当てて来たから
いきなり左官屋さんに初挑戦。慣れない仕事で下地処理に一日。コテ仕事も二日がかり。
天井は和風に、作り付けの棚も作り、化粧台も新設!と大工もし
新しいシャワートイレの配管工事もやった。
ついに、ようやくお披露目!!
私としては実に落ち着く空間が出来た。
いつまでも居たくなる(苦笑)

難しいと思った左官仕事が意外と上手く行った。
他に壁があったらまた塗りたいぞ(笑)

これは序の口。
次はいよいよ庭作りをしなければならぬのだ!!
by kaikaisei | 2005-09-19 21:42 | 日記

SM練習日→月見の宴

月一の練習ではどうにも少ないということで、今月は、また一日練習日が追加された。
前回のメンバーと多少メンツも入れ代わったが、集まったのは9人だ。
今夜は残念ながら(!)先生も来ないということで、練習よりも
前回出来なかった飲み会の方を楽しみに皆集まったという感じだ(笑)

ロングトーンなどの練習もそこそこに切り上げ、
M野くんち酒蔵内の「休憩室」が「居酒屋」に。
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オシドリ夫婦の切り盛りする居酒屋って感じで、これで壁に品書きでもあれば
完璧な大衆酒場でしょう?
今日からアルトサックスからテナーサックスに転向したY木くんが
カウンター内で自慢の料理の腕前を披露してくれ、美味しいつまみを出してくれた。
各自持ち寄った酒肴などを飲み食いし、気が付けば3時だ(苦笑)

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              一応。中秋の名月も見たぞ。
by kaikaisei | 2005-09-18 22:37 | 日記

鎧なき中年剣士(1962年/日本産)

小二の長男と少年剣道教室に通い始めて早4ヶ月。
(そうスウィングミドルスの活動開始とほぼ同時期!)
いよいよ防具を付けての練習が始まった。
あくまで少年(小学生)が対象ということで
とりあえず入門したての子供には道場の防具を貸してもらっているからいいのだが、
私のような大人は自分で調達するしかない(笑)

そこで私も物置から面と小手(コテ)を引っ張り出して練習に参加だ。
高校生の折、武道の時間が週一回あって、
その時使った面と小手がまだ捨てもせずとってあったのだ。
防具には1年と2年の出席番号が名前と一緒に記してあるのをみると
つまり2年間剣道していたことになる。
でも。辛い思い出ばかりで、まともに勝った記憶がないのだが…。

b0041520_2122762.jpgというわけで。15才の時に身に付けていてた面と小手を27年振りに
中年になった我が身に付けて、我が子と竹刀を振るっている。
何とも言えない不思議な心持ち。
子供達は道着姿も凛々しいが、
私はTシャツ半ズボンに面と小手だけという(胴は無い!)
なんとも奇妙な出で立ちである。が、私は気にしないぞ。
見学に来たカミさんは貧乏臭くてナカナカ良い!と褒めてくれたし(笑)


明日も息子に負けずに必死で竹刀を振るって先生に打ち込むのだ!
by kaikaisei | 2005-09-15 21:04 | 日記

コマ無し!自転車

保育園が近いので毎日のように自分で自転車をこいで登園している次男だが。
友だちに「○○ちゃんまだコマを付けとる!」とからかわれ出したので
ついに補助輪を外す事にした。
保育園の帰り、途中のグランドで「コマ無し自転車」の練習だ。

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ところが。
親の心配なんてヨソに。怖がることなくペダルを踏んで
まだ危なっかしげだが意外に上手に乗りこなすではないか!?

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止まるのもブレーキが上手くかけられないから
御覧のような有様だが、ケロリとしたもの。


本人も誇らしげ。私も興奮気味に褒めてやったら
しばらく汗まみれになりながら、楽しげにグランドを走り回っていた…。

これから次男も行動半径がグンと広がることになるだろう。
今日はうれしい日になった。
by kaikaisei | 2005-09-13 21:21 | 日記

鎧なき騎士(1938年/イギリス映画)

我が敬愛する映画の師K野先生が講師をしてこられた映画鑑賞講座が
今月で17年の幕を閉じることになった。
閉講の理由は先生の意志ではなく、会場の社会保険センターの閉鎖にともなうものだ。
何かと風当たりの厳しい社会保険庁の財政削減の策として、
全国の施設が次々に整理閉鎖されているという。
わが町の市民にとって公的なカルチャー施設としては最後の砦となっていたので
何とか存続を要求する運動もあったようだが体制の流れに逆らうことは出来なかった。
残念というより情けない…の一言。

でも先生も今年85歳という高齢になり、
そろそろ勇退には良い潮時なのかも…。
御本人も閉講に関しては残念がる様子はない。

私は先生に誘われて足を運ぶようになって気が付けば10年になっていた!
正確に数えたわけではないが、単純に計算してみると
200本以上の作品を鑑賞させてもらったことになる。
先生が選んだ作品だから往年の名作映画が多くて
映画史を知る意味でも良い勉強になった。
映画好きならこれは観なければ!という作品ばかりだった。
一方で珍作もあった。戦前戦中の愛国主義丸出しの国策映画など。
映画も常に時代を映す鏡なのだ。
あくまで先生の好みだから、大いに偏りがあるのも愛嬌。
M・デートリッヒ。G・ガルボ。李香蘭などの御贔屓の出演作は
かなりまとめて観せてもらった(笑)

本日の上映作は「鎧なき騎士」デートリッヒとロバート・ドーナットの競演による
波瀾万丈の大ラブロマンス。
背景がロシア革命後の動乱とはいえ御都合主義的展開にただ目を見張り呆れるばかり。
とはいえ。豪華絢爛な衣装から男装、果ては入浴シーンまであり
デートリッヒ好きにはたまらん!映画というわけ。

さて次回が最後の上映。どんな作品が選ばれるのか?
期待半分不安半分。

今後は、ゆっくり休養されるのかと思っていたら
来月からは御自宅で鑑賞会をされるとのこと。びっくり!
今までのような大スクリーンではなく家庭用のテレビだけれど
また和やかな雰囲気でまだまだ鑑賞会は続くのだ…K野先生ますます頭が下がります。
まさに継続は力だ。

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毎回配られる手書きの「パンフレット」の一部。
先生の思い入れのこもった解説と個人的な思い出も添えられ、
まとめれば立派な映画史になる。
私の宝物のひとつ。
by kaikaisei | 2005-09-10 21:35