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ワルの連鎖

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新橋演舞場で歌舞伎で観た。
演目は「髪結新三」であった。

手代の駆け落ち話に親身になって世話を焼いてくれたはずの新三がいきなり態度が豹変。
雨の篠突く大川端で手代を足蹴にする場面。
冷酷さに背筋が寒くなった。
やさぐれたワル。歌舞伎特有の悪の美学はあるにしても
平穏なはずの日常に突然顔を出したザラリとした人物像が何とも不快だ。

ところが、小悪党の上には、さらに悪い奴がいる。強欲者の大家夫婦だ。
まんまと上前をピンハネして新三のうえをいく小狡い「業突く張り」だ。
しかしその二人もさらなる悪にどん底に突き落とされることになるオチ(苦笑)

そして無用な恨みをかった新三は復讐の手に落ち悲劇的な最後…。
悪が悪を呼ぶ連鎖は今も変わらない。
河竹黙阿弥の書いた話はどこまでもリアルだ。
師走を迎えるというのに、時空を超えて舞台からは江戸の初夏の生温い風が吹いてきた。

やっぱり歌舞伎は面白い。
by kaikaisei | 2011-11-30 22:47 | ひとりごと。。。

11月 某日 個展 in 池袋 号外

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「法然と親鸞展」を観に行った。
信心はほとんどないけれど仏教美術は好きだ。

招待券も手に入ったので、久しぶりに上野の博物館に足を運んでみたら…
いきなり入場制限である(-。-;
平日だからいくらなんでも、空いているはずだと思ったのが甘かった。
いやこれは、ゆっくり拝観するための親切な計らいかもしれないと気を取り直した。

10分程して入場出来たが、これも甘かった…会場内はもう身動きが取れない状態。
全く展示物に接近出来ない。来場者はほとんどが私よりも高齢の人ばかり。
やはり仏典やお経、絵巻から発するオーラを身に受けようということだろう。
皆さん忍耐強く順番をまっておられる。
私も隙間からところどころ拝受したが、信心がないからダメだろう(苦笑)

会場には法然と親鸞が生きた時代と現代を重ねる展示の意図が見え隠れする。
今こそ法然や親鸞のようなスーパースタアの登場が待ち望まれているだろう。
展示内容より来場者に圧倒された不思議な展覧会であった。

会場内では号外も配られていた(笑)
by kaikaisei | 2011-11-28 21:53 | 日記

11月 某日 個展 in 池袋 最終日

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今日から8階催事場では秋冬物のバーゲンが始まり、レジを待つお客さんが獲物を抱えて
この6階の画廊の前を通り越して5階まで続いていた。もの凄い執念だ。
こんなことは珍しいと店員さんも驚いていた。
まさに物欲の城となった本日の東武池袋店だが…。

こちらの展示会はとうとう最終日になってしまった。
東京暮らしも一週間になるとだんだん岡山の暮らしが遠くなる。
不思議とホームシックにもならない。
こんな感覚で失踪してしまうのか?お父さんは…あぶない!(笑)

3月の震災もあり、その後の社会的混乱も続いている中、今回も沢山の方に来場いただいた。
目の前でお客さんの反応をみたり、声を聞くことでこれからの創作のヒントと意欲が湧いて来た。
また業界内での情報交換も出来た。
肝心の売り上げの方も何とか目標をクリア出来て責任も果たせた。
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前回の新宿…
by kaikaisei | 2011-11-25 09:18 | 日記

11月 某日 個展 in 池袋 7日目。

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昨日はホントに辛かった。
風邪なのか?食あたりなのか?よくわからないが
結局は、ここのところの疲労の蓄積ではないかと思う。
尾籠な話で悪いが、会場とトイレを果たして何回往復したか分からない(苦笑)
ということで、早めの休養早めの何とか…。
次の日には何とか体調が回復出来た。

ところで。
今回工芸サロンで同時開催で御一緒しているのが唐津高麗作家の内村慎一郎さんだ。
私は初対面だったが、まだ30代半ばというのにその作品の完成度の高さに感心した。
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いろいろな唐津の作家の作品を見てきたが内村さんの作品はどれも品格があって好感が持てる。
そして何より作者の人柄にも惚れ込んでしまった。
「隣の会場の福西さんの作品も何だか愛着を感じてきました。売れると僕もうれしいですよ」
なんてことをさらりと言ってくれる。私も同感だよ(笑)
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今回は同時開催の洋画家さん達とも親しく話が出来た。
普通は工芸部と絵画部はお互いに無関心で挨拶もなかったりするので
「今週のセンセイは、みんな仲良しです。こんなの珍しいですよ!」と担当者も驚いていた(笑)
和やかな雰囲気が会場全体に漂っているのではないかと思う。

夜は会場に…
by kaikaisei | 2011-11-24 08:31 | 日記

11月 某日 個展 in 池袋 五日目。

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20年といえば、生まれた赤ちゃんが成人式を迎えるまでの年月か…。
月並みな言葉になってしまうが、長くて短い20年だった。

いろいろあったが何とかなるさの精神で、乗り切ってきた。
人間、身の丈にあったことしか出来ないが、その中で精一杯のことをすれば
かならず道はひらけるということかな。。。また何より人との出会いに助けられた。
と、ちょっと教訓めいたことを言ってしまった。

人生20年周期説というのがあるらしい。仕事の上ではやっと成人になったということか?
よくわからないが、一方で体力や気力では衰えも実感するこの一年だ。
来年は50歳にもなる。孔子のいう「天命」とは何か考えてみなければならない。

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夜は、お客様と向島のフランス料理店で会食。
それこそ20年近いお付き合いになるが、初めて食事を御一緒した。
プロの料理人として私の器を使ってもらってきた方で、私にとっては雲の上の存在だった。
美味しい料理とワインに舌鼓を打ちつつ、話も盛り上がったのであるが。。。。

宿に帰ってきてから体調が悪くなった(苦)
by kaikaisei | 2011-11-23 09:46 | 日記

11月 某日 個展 in 池袋 四日目。

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窓のない会場に一日居ると流石に息苦しくなってくる。
そこでお客さんの切れ間を見計らって、カメラを手に屋上テラスに行く。

今日は日曜。雨の昨日が嘘のような賑わい。骨董市もやっていた。
しかし骨董市というより蚤の市といった雑多なオモムキ。
私は古物の蒐集趣味はカメラとレコードを除いて特にないので、
冷静な只の通行人だ(笑)
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さて、展示会場は一昨年に続いて二度目の会場。
今回は美術部の要望で「独立20周年記念展」という仰々しいサブタイトルがついてしまった。
私としては毎回全力投入のつもりで個展には望むので、
今回の展示会に特に思い入れがあったわけではなかったが、
通観してみるとこの20年の集大成と最近の新しい取り組みをご覧いただける内容になっている。
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by kaikaisei | 2011-11-22 09:42 | 日記

11月 某日 個展 in 池袋 三日目。

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今日は朝から激しい雨でデパート屋上で開催される予定だった骨董市が中止になった。
しかしデパ屋(おく)好きにとってはこのうすら寂しい風景も情緒があっていいものだ。
客の疎らな軽食コーナーで、かねてから念願だった久住昌之/谷口ジローの「孤独のグルメ」に
登場する月見うどんを探したが、10年以上の年月を経て残念ながらメニューには無かった。
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代わりにかき揚げうどんを注文。雨を避けながら軒下ですする。
かき揚げが小さすぎる!という不満はあるが、健康志向ということで納得する。
どうということはないうどんであったが冷えた体が温まった。
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さて。
個展会場の方はさすがターミナルビルの会場だけあって、
天候の影響はあまりなく連日閉店の夜8時まで客足が途絶えないのが有り難い。
ただ2年前に比べて皆さんお買い物に慎重になっているという印象だ。
by kaikaisei | 2011-11-21 09:28 | 日記

11月 某日 解禁日!

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東京に着地してみると、そこはフランス産ワイン新酒の解禁日であった。
日本人はやたらと初日が好きな様で宝くじでも年賀状でも発売初日は
必ず行列が出来るらしい。
そんなニュースを耳にする度にいつも冷ややかであったが
いざ私の個展がこの日に重なると、俄には平静でいられない。
このデパート入り口に並ぶひとの何人かは私の個展会場に殺到するに違いないと
甘い期待をしたが、残念ながら会場はいつものように平穏な初日を迎えた。
今回会場一番乗りは私の大学の先輩で、神戸からのお客様であった。
うれしい再会と良い出会いの予感。

精一杯のことはした。あとは果報を待とうと思うが、
どうか、みなさんお手柔かに…。
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by kaikaisei | 2011-11-20 09:38 | 日記

夏の残党

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干した洗濯物に立派なトンボが止まっている。
もう赤トンボも見なくなったこの季節に珍しい。
と思ってよく見ると、一本足で捕まったまま動かない。

息絶えている。

透明な羽を広げ澄んだ複眼に映った空に向かって
今にも飛び立ちそうだ。

こんな死の迎え方もあるんだ。
by kaikaisei | 2011-11-13 22:26 | ひとりごと。。。

XA2

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世界初のレンズバリア付のこのカメラが生まれて30年になる。
このレンズバリアのようにぱっくり開いて中身が見てみたい今回の「疑惑」だ。
好きなブランドだけに気をもんでいる。一体どうしてしまったオリンパス!? 
今のこの事態、米谷さんも天国から嘆いていることだろう。
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by kaikaisei | 2011-11-03 22:00 | コレクション