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2月 某日 ハンダ付け 2

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ハンダ付けが出来た基板をアンプ本体に配線する作業。
いってみれば、提供された心臓を胸腔に納めて動脈静脈をつなぎあわせる要領。
これは臓器移植する外科医の気分だな(笑)

配線が終わって、いよいよ電源スイッチを恐る恐る入れてみる。
ジジジ…と真空管が呟いて、仄かな明かりが灯った。
このままスピーカーを繋げたいところだけど、はやる気持ちを押さえる。
まだ電圧のチェックやバイアス電圧の調整をしなければならない。

テスターで指定の箇所の電圧を測定してみると、
なんだかRch.とLch.の電圧のバランスが悪い…どうして?!
多少のバラツキが有るとのことだが許容範囲を超えている。

あちこちチェックして初段管の差し間違いが判明。
四本の真空管は全く同じ外観だが、良く見ると二種類あったんだね。
初歩的ミスだ!(苦笑)指定のソケットに差し直して問題解決。
バイアス電圧とハムノイズの調整が出来たら、いよいよ完成だぞ。
by kaikaisei | 2012-02-29 09:24 | 日記

2月 某日 古着!

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母親が洋裁をしていたので、生まれてからずっと着る服は手作りだった。
今思うと、もの凄い贅沢なことだったと思う。
しかし当時は親が一生懸命子供の服を作ったり、セーターを編んだりというのは
珍しい時代では無かったのかもしれない。

母親の愛情の現れなのかもしれないが、当時は何だかとても恥ずかしかった。
ウチは、きっと服を買うお金がないに違いないと思ったからだ。
逆にキャラクターが付いたような既製服を着ている友達が羨ましかった。
いつしか私は服を買うことに罪悪感を持つようになり、
ついには服選びが億劫になってしまっていた。

今の奥さんと所帯を持ってから、驚いたことがあった。
その一つが古着を買うのが趣味だということだ。
私にとっては、いつ誰が着ていたかわからない着古した服を買うということが理解できなかった。
奥さんにとっては、自分のお気に入りの服を格安の値段で探し出すことが無上の喜びであり
遠く時空を越えての「運命的な出会い」を感じるというのだ。
一枚の服を愛着をもって長く着るというのではなく、
大量に買い集めた服を着回すのが楽しいという女性の典型的な着道楽というのか。

それは自身の服に限らず家族の服についても言えるようでいろいろ見繕って買って来てくれる。
私の普段着というのは殆どが作業着であるから、何でも構わないともいえるが
土埃が目立ちにくい生地とか、動き易いものとか、ポケットの有無だとか、いろいろ要望があったりする。
ところが買って来てくれたものにどうしても不満が残ることが多い。
お気に入りのオーバーオールも前開きが無かったりするのは、
選ぶのがオンナではやむを得ないと自分に納得させてきたが…(苦笑)

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不平不満を言いたくないので、最近は私も一緒に古着屋に付き合って服を選ぶようになった。
近辺にはいくつかの古着の店があるのだが、この古着屋は特に規模が大きい。
小学校の体育館の二個分位の広さにギュウギュウに詰め込まれた「お宝の山」だ(奥さん談)
ピンからキリまで、下着以外なら何でも有るだろう。

只でさえ安い商品が今はバーゲン中で半額だというから、
感覚としてはユニクロの売値の四分の一とみていいだろう。
まるでお花畑に飛び出していったように楽しそうな奥さんを尻目に私も戸惑いながら物色を開始。
彼女は時間がいくら有っても足りない、あっという間に過ぎるというが…。

そこで私もピーーンときた。
この感覚は中古レコード店に行った時の私と全く同じだなと。(笑)
by kaikaisei | 2012-02-25 22:57 | 日記

2月 某日 ハンダ付け

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先日の大腸検査で見つかったポリープを切除したので、10日ばかり禁酒が課せられてしまった。
お陰で夜がシラフでいられることになり、真空管アンプの製作にあてることができた。
何か夢中になればお酒の誘惑にも勝てるのだよ(笑)

以前作ったアンプは完全手配線でシャーシの組立塗装までしたが、
この度は基板に部品をハンダ付けするのみでラクといえばラクだが、ちと物足りない。
しかし時間がなくて早く音を聴きたいという今の身には丁度いい仕事量かもしれない。

私は純粋に文系ニンゲンだから、電気の知識がないので、回路の仕組は理解出来ないが(苦笑)
説明書と照らし合わせながら指定された部品を基板に埋め込むだけでもハンダ付け作業は楽しい。
気がつくと大小の抵抗もイモムシみたいで愛着が湧いてくる。
そして種々のコンデンサも加わって完成した基盤は、俯瞰して眺めると
まるでコンビナートの風景で「工場萌え」る(笑)

次は、いよいよシャーシ部に組み込んで配線だ。
by kaikaisei | 2012-02-22 21:10 | 日記

双耳龍紋扁壺の製作 17

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瀬戸の業者に注文していた石膏型が完成した。
いよいよ鋳込み作業が出来るわけだが、ここはまだ慎重を要する。
ここでしっかり乾燥させておかなければならない。
作品のサイズも大きいので、生地の厚みがなければならない。
泥漿をしっかり吸着させる為にも型の乾燥具合が重要になる。

石膏型の重量を計ってみた。37キロ!(本体のみ)
水分が抜けたら多少軽くはなるがタカが知れている量だ。
これに泥漿を流し込んだら総重量はいくらになるか?
おそらく型の倍以上の重さになるはずだ。
これを有る程度時間を置いた後、反転させて中身の泥漿を排出する。
この未知の作業を一人で実行する方法を考えなければならない。
あなたならどうする?
by kaikaisei | 2012-02-17 22:13 | 制作の現場から

2月 某日 パーゴラ

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去年の暮、庭にパーゴラを作った。
本当は自作したかったが、仕事が忙しく止む無く業者に頼んだ。
お陰で鉄骨を使った立派なものが出来た。
大枚を掛けただけある(苦笑)
骨組みが出来た後は、天気の良い休日を使って少しづつ周辺の整備して、
これを機に中断したままの作庭作業を一気に進めたいのだがね。

今日は、パーゴラ東側 に柵を付けるための柱を立てた。
後はパーゴラの下に乱形石を張りたいので砕石を敷いてモルタル下地を作る準備。

奥さんの美容室が休みなのでハンマードリルにランマーを装着して盛大に突きかためるが、
おかげで耳がジンジン…。
さあ次の段取りはどうするか?構想を練っているいるところに突然の来客。
防弾チョッキにみを固めた警官が二人。
平和な日曜日がこの後急転直下…。
by kaikaisei | 2012-02-15 22:33 | 日記

2月 某日 煮干しの日

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本日は 二(2)ボウ(一)シ(4)の日であった。
全国各地の乾物屋は一日ニボシを買い求める若い女性で賑わったようだ。
店頭もこの日ばかりは、カワイイ華やかなラッピング材を用意してお客さんを迎えていた。

以前は女性が男性にチョコレートを送る習慣があったが、
アフリカのカカオ農園での子供達の強制労働がユニセフや人権団体から
指摘されて国際問題になったのはご存知のとおり。

その後、各国で不買運動が盛り上がり、わが国では日本乾物振興協会の働き掛けや
健康志向も後押しして、2月14日は今や煮干しをプレゼントする日として
定着しつつあるということだ。
by kaikaisei | 2012-02-14 22:25 | 日記

2月 某日 名古屋 3

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午後からは、刈谷市に向かった。ここへは仕事ではない。趣味モードだ(笑)
以前から興味のある真空管アンプのメーカー、サンバレーを訪ねるため。

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by kaikaisei | 2012-02-11 12:51 | 日記

2月 某日 名古屋 2

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翌朝は案の定、軽い二日酔いであった。
二次会までいってもW辺さんはケロリとしたのものだった。
やはり傑女だと思う(笑)

午前中は瀬戸に石膏型を受取りにいく。
名古屋から一時間程、前回伺ったところとは別の型屋さんだが
看板もないの仕事場に行けたのはナビのお陰だ。
土地勘のないところを間違いなく案内してくれるのだからやはり便利な機器だ。

今回訪ねたY口さんはこの道55年というから石膏型製作では超ベテランだ。
御年73歳というのに矍鑠としたもので、話出したら止まらない。
重たい型も軽々と持ち上げる元気さだ。

出来上がった問題の型と対面した。
やはりデカイ!予想通り原型からはふた回りは大きくなった。
そして、なおかつ細かい所への配慮がなされている。さすがにプロの仕事だと関心させられた。

しばらく、Y口さんにお茶をご馳走になりながら瀬戸の状況を伺う。
地場産業として瀬戸の窯業は完全に衰退しきっている現状をみてみると、
こんな素晴らしい技術を受け継ぐ後継者がいないというのは残念でならない。

いろいろ技術的なアドバイスも伝授してもらった。
さあ、後はこの型を使いこなして作品を生み出せるか否かは私の腕をかかっているわけだな。

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瀬戸では、新しい粘土を見つけて帰るつもりだったが、石膏型がかさ張って
荷台にゆとりが無くなってしまい大きな荷物が積めそうにない。
次の機会にすることにした。
by kaikaisei | 2012-02-09 20:06 | 日記

2月 某日 名古屋 1

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先月瀬戸の業者に頼んだ石膏型が出来たという連絡が入った。
今回は出発を日曜日にしたのはETCの割引を考えてのこと(笑)
折角遠路行くのでいくつかの用事を兼ねて一泊することにした。

以前から懇意にしている伊賀焼のW辺さんに連絡をとってみた所、
名古屋松坂屋で個展をしているとのこと。
東京在住で伊賀の仕事場を往復する生活をしている彼女の個展が
名古屋で見られるとは、うれしい偶然だ
(実は去年11月の池袋での私の個展も彼女の渋谷での個展と重なってたのだがね)
私にとって名古屋は未知の場所だけにどんな会場かも視察できる。

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2ヶ月振りに合うW辺さんは相変わらず元気そうであった。
会場は先月初窯を焚いての新作展ということで力作が揃っていた。
彼女と初めて出会ったころはまだ20代であったが、ついに大台に乗ったという(失礼!)
作品も見るたびに風格が出て来た。
当初あった素人臭さも完全に陰を潜めたように思う。
会場もさすが老舗デパートだけあって、雰囲気もいい。


閉場後、彼女と一緒に飲む約束。
夜までの時間があるので、噂に聞く徳川美術館を訪ねた。
なるほど。天皇家に継ぐ名家だけあって日本中のお宝が献上されている。
将軍の力は絶大なのだ。名品の数々に溜め息が出た。
ふとここでインディアンの言葉を思い出した。

「贈り物は与え尽くされて初めて贈り物になる」

権力は常に様々なカタチで贈り物を要求するのだ。
消費税も贈り物かもしれない(苦笑)

丁度この日は「刀剣」展の最終日だったが、陳列品は国宝や重文クラスが勢揃い。
会場は日本中の刀剣マニアが全員集合したようで異様な熱気であった。

夜は渡辺さんと差し向かいの飲み会かと思っていたが、
急遽隣の三越で個展をしている焼締のT村塊さんと業者さんとが
仲間に加わって賑やかなものになった。

この名古屋というところ、周辺部にたくさんの陶芸家が住んでまさに群雄割拠。
いささか緊張して足を踏み入れたのだけど思いも掛けない出会いができて、
渡辺さんにはまた借りができてしまったわけだ(笑)
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by kaikaisei | 2012-02-08 13:27 | 日記

アメリカ先住民

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アメリカで最も貧しい人種というアメリカ先住民の社会では、
失業率は80%を越えアルコール依存や肥満が蔓延しているにも関わらず
一人の孤独死もなければ孤児もいない。

また厳寒の居留地は冬は−30℃にもなるというのに、ひとりの凍死者も出ないという。
老人は大切にされ、心身障害者の差別も無い。
彼らの知恵と思想から今の日本人は学ぶことが沢山あるのではないだろうか?

かつてのヒッピームーブメントから今のエコロジーや反核運動にいたるまで
安易に担ぎだされるのもやむを得ない気もするが…
アメリカ先住民が特殊な民族ではないということを忘れてならないと思う。
何十万年の太古の歴史をとおして育んで来た人類共通の精神的遺産であるといこと。
それは例えば日本のアイヌ民族や古事記の世界観とも結びつくものだからだ。

またその迫害の歴史を透して見えてくるのはアメリカ人の精神構造だ。
フロンティア精神とともに美しく語られる「アメリカンドリーム」も
元を正せば他民族を征服して搾取ところから始まったということ。

その思潮が今までの世界情勢を衝き動かして来たとも言える。
しかし圧倒的な流れも曲がり角にどころか大きな壁にぶち当たっている今。
インディアンの言葉が深く胸に刺さる。

「私たちの未来は過去にある。」

「日々くりかえす行いこそが生活であり、文化を伝えることである。」

「一日一日を行きていくことが生きる目的である」
               (デニス・バンクスの言葉)

去年、ラジオ講座で阿部朱里さんの「アメリカ先住民から学ぶ」を聴いてから
アメリカンインディアンについて俄然興味が出て来た。
阿部先生の熱い語り口の魅力も大きかったのであるが(笑)

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「インディアン」という言葉が差別語ではないということも初めて知った。
侵略者である白人から付けられた蔑称をあえて受け入れ、
誇りを持つことで自分たちのアイデンティティと地位を勝ち取ろうということらしい。
差別用語や問題発言で言葉狩りに忙しい人々はどう思うか?
by kaikaisei | 2012-02-07 12:33 | 読む