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3月 某日 仔犬

備前焼作家のW仁さんの家に伺う。
半年振りに会ったW仁さんはお元気であった。
一昨年に手術されて、その後の経過は良いようで安心した。

飼っている犬が子犬を産んだというので早速見せてもらった。
まだ産まれて一週間程。三匹寄集まって芋虫のようにモゾモゾしている。
かわいい。
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W仁さんに聞いた経緯が興味深い。
母親になった犬は東京のブリーダーが育てていた血統書付の柴犬なのだが、
仔犬が産めないことが判明した。
ブリーダーとしては繁殖力がない犬は飼ってもしょうがない。
そこでわざわざ飛行機にのせられて鳥取の知り合いに送られた。
それを子供を産まないのならとW仁さんが貰い受けたということだ。
 
ところがである。
一年程して怪しい雄犬を目撃したと思ったら
やおら愛犬のお腹が脹らんで、ついには4匹の仔犬を産み落としたという。
残念ながら一匹は死んでいたが残りの三匹は元気だ。
和仁さんも驚いた…話が違うじゃない!と怒らないのが、らしい(笑)
逆に戸惑いながら喜んで様子。
でも一番びっくりしたのは彼女かもしれないが…。
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実は3年前に死んだわが家の猫はW仁さんから譲り受けた猫だった。
ここで何か運命のようなものを感じてしまった私である。
by kaikaisei | 2012-03-27 22:50 | 日記

双耳龍紋扁壺の製作 18

長らく中断していた双耳龍紋扁壺だが、再び始動し始めている。
瀬戸から持ち帰った巨大石膏型もひと月が過ぎてようやく乾燥したのだ。

とにかく大きく肉厚な為もあったが、不順な天候が続いていることも大きい。
乾燥を待つ間に色々排泥の方法を考えた。
泥漿を鋳込んで数十キロを超えるだろう石膏型を持ち上げるだけなら
確かに天井の梁からチェーンブロックで吊り下げることは出来るが
180度反転させて排泥させる作業は結構難しい。
やって出来ないことはないだろうが、かなり危険を伴いそうだ。
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もっと簡単に安全に作業が出来ないものかと考えたのが
丸い木枠に入れて、重力に逆らわずに転がして排泥する方法だ。
型より一回り大きい丸いコンパネを両側から7本のボルトで締め上げて固定。
こうすれば反転するのも簡単なはずだ。
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また石膏型をキャスター付き台車の上に載せることで移動も楽になるという寸法だ。
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次は排泥作業をする為の台を作ることになるが、
かなりの重量に耐えなければならない。
さてどんな作りにするか?
by kaikaisei | 2012-03-24 23:19 | 制作の現場から

「いねむり先生」と「哲也」

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伊集院静の「いねむり先生」を読んでいたら、傍らに漫画「哲也」が山積みになっていた。
長男が麻雀好きの従兄弟から借りて来たらしい。
麻雀漫画といえば、あまり品良くない青年漫画を連想させられて、
ちょっと中学生や小学生にはマズイんじゃない?と保護者としては眉をひそめるわけだが…。

しかし「哲也」とはもしかして、阿佐田哲也?
良く見ると少年マガジン連載とある。
そして一読して、その面白さにハマってしまった。
色川武大こと阿佐田哲也を主人公を戦中の混乱期から描くなかなか骨のある内容。
「麻雀放浪記」をはじめとした著作を元にした物語のようだが、
なるほど劇画的な過剰な表現もありだ。

「雀鬼と呼ばれた男」という副題が付けられるだけあって様々なテクニックを駆使して
玄人(ばいにん)と呼ばれる熟練の麻雀師達に次々に挑んでいくストーリィ。
麻雀のルールはよく分からないがついつい引き込まれてしまう。

そして行き着いた境地が「いねむり先生」ということになる(笑)ナルコレプシー。
「雀聖」と呼ばれ、その果てがのこの境地。
こちらは妻を失って自暴自棄になっていた「ボク」が先生と出会うことで生きる方向を
徐々に見つけていく再生の物語である。

子供らは「哲也」。私は「いねむり先生」。
どちらも同じ阿佐田哲也の青年期と晩年を扱った物語だが、
読み解く内容は随分違う(苦笑)

しかし親子で麻雀というゲームに興味が出て来たことには間違いない。
by kaikaisei | 2012-03-19 22:43 | 読む

3月 某日 石膏鉢製作

ようやく春めいてきた。
寒くドンヨリした曇りがちな季節のトンネルから抜けて、
暖かい日差しを浴びる頃を迎えようとしている。
太陽エネルギー(太陽熱)を利用して水分を飛ばすべく
ポリ容器には、沢山の粘土が再生をまっている。

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そんな中、長年使ってきた石膏鉢も随分傷み破損してきたので
十年振りに埃まみれの石膏型を引きずり出し粘土再生用石膏鉢を作った。
やはり心置きなく製作する為にも
再生可能な資源のリサイクルを考えて仕事に取りかからねばならぬ。

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これで天日でしばらく乾燥させれば、循環型の仕事ができる。
by kaikaisei | 2012-03-14 22:28 | 日記

願い


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今日は珍しい光景に出会った。
郵便ポストに手を合わせている人がいたのだ。
年配の人でも今時そんなことはしないだろう。

しかしその人は若い男の子であった。
私はクルマを運転していて前を通ったのだが、
恥ずかしげな様子もなく何事か呟きながら願をかけていた。

彼の髪の毛は寝癖で逆立っていたし、ジーパンは草臥れていた。
一体どんな郵便物を投函したんだろう。

バックミラーでポストから立ち去っていく若者を見送りながら
思わず私も彼の願いが叶うことを祈った。
by kaikaisei | 2012-03-11 23:31 | ひとりごと。。。

3月 某日 発表会

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3月の恒例行事になっているN見短大地域福祉学科の発表会。
この学科で陶芸を指導し始めて8年になるが、発表会は4回目。
参加している学生達にとっては卒業を前にして地域の人々に最後の御披露目だ。
舞台に立つ真剣な表情が初々しくていい!

来月から殆どの学生が介護の現場に向かうわけだが、
県外出身が多いため皆地元に戻ってしまう。
よって、介護問題がぐっと身近なことになったこの頃、
私や親族が今後彼等にお世話になる確率は低いが、
どうか長く福祉の仕事に携わってもらいたいと切に願う。

しかし、過酷な現場が彼らを待っていることには間違いない。

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陶芸の経験も彼等の人生に幅を持たせる助けになったらいいが…。
手の温もりを伝えられる人になってほしいものだ。
by kaikaisei | 2012-03-08 23:28 | 日記