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Let's get lost.

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DVDで「麻雀放浪記」を観た。
学生の時に観て以来だからほぼ30年振りになるか。
あのこころはまだまだ麻雀の知識はなかったが、今は凡そのルールが分かるようになった。
原作者の阿佐田哲也についての予備知識もあるし、それなりに人生の経験も積んだ。
あの頃は感じなかった重みを感じた内容だったし、
良い映画は年月を経ても新鮮さを失わないということだ。


劇中の言葉。
「人間、勝ち続けるといつか体をダメにしてしまう。しかし中には体の丈夫なヤツもいるが、
そんなヤツはいつか人間を無くしてしまう。」

世の中には誰しもかかわりたくない世界の住人がいる。
私はそのひとりの世話をしなくてはならなくなってしまった。
遠い親戚にあたるが、近い縁者がおらず私が身元引き受けを負うことになってしまったのだ。
これまでの二年近くの間にいろいろなことがあった。
人間の醜く、愚かで弱い姿を体現したような人物だ。おそらく彼の人生は今まで様々な人を巻き込み
失望させ、不快感を与えてきた人生だったことは容易に想像がつく。

そして今までのツケが一気に彼の肉体を蝕んでいる。
歳はまだ私の一回り上だとうのに、その最終段階に私は立ち会うことになってしまった。
我が身の不運を嘆いた時もあったが、ここまで来たら最期まで付き合って見ようという気になっている。
家族や仕事の関係にはしばらく迷惑をかけるが、私の役目なのならしょうがない。
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Let's get lost. 
20年位前にみたチェット・ベイカーのドキュメンタリー映画のタイトルだ。
薬に溺れながら、彼は誰も真似できない音楽を残した。

一方、ギャンブルにのめり込み、人間を無くすのも生き方だろう。
失ってようやく見えてくるものがある。

さあ、Kは私に何を教えてくれるというのか?
by kaikaisei | 2012-04-30 22:41 | ひとりごと。。。

双耳龍紋扁壺の製作 23

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木枠を外し、石膏型を開く。
緊張の瞬間だ。失敗したら半日がかりの作業がパアになる。
長時間の放置するので石膏型は1〜2日乾燥させないと次の鋳込みは出来ない。

どきどきしながら、そろりと型を外してみたが…残念。
凹みが発生している。

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原因は排泥する際に、型内にマイナス圧力が掛かって作品が萎んでしまったのだろう。
次回はもっと慎重に排泥すれば、同じ現象は起こらないのではないだろうか?

厚みを確認するために切り糸で切開してみた。
厚みはほぼ10ミリ以上はありしっかりしている。
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首部と耳部は無事に型から外すことが出来た。
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なんとしてもこれらのパーツを装着するボディの鋳込みに成功しなければ!
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失敗した粘土は柔らかいうちに残りの泥漿に撹拌機で溶かし込む。
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型は風通しのいい屋外で乾燥させる。
鋳込みをする内側を表に乾燥させるのが自然の感覚だが、瀬戸の型屋のアドバイスでは
石膏型は外側を乾かすものらしい。
これは目からウロコだった。
by kaikaisei | 2012-04-24 22:22 | 制作の現場から

4月 某日 ハツ…初登場

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結局、W仁さんから譲り受けたのはオス犬だった。
オスのわりには、従順そうだし賢そうだ。
他のメス二匹が劣っていたというわけではないということは、本人達の名誉の為に言っておく。
最後の最後まで悩んで、次男とじゃんけんして決めた(苦笑)

子供が名前を「ハツ」と決めた。
彼等が最近凝っている麻雀パイの一つ「發」からとってきたらしい。
私は焼き肉の名前を連想して、どうか?と思ったが、文句は言うまい。。。

W仁宅では、あんなに元気て遊んでいたハツも連れて来て二日間は、
体をガタガタ小刻みに震わせて、ヒュンヒュン啼いて元気がない。
時折、悲しげな遠吠えをして、悲しみを誘う。当然食欲も無かった。

流石に環境の変化に狼狽えている様子で、なんとも痛ましい気持ちにさせられたが、
それも束の間。二三日後には、嘘のように落ち着いて来た。
すごい環境適応力だなと感心している。
by kaikaisei | 2012-04-21 23:12 | 日記

双耳龍紋扁壺の製作 22

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しばらくすると鋳込み口の泥漿が下がり始める。
これは石膏型に泥漿の水分が吸収されて収縮しているため。
減った分を注ぎ足してさらに型内に圧力をかける。

4時間後、泥漿の排出だ。
カタパルトにセット!
ゆっくり転がしながら慎重に排泥して行く。
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石膏型内側の表面に吸着した粘土を残して、完全に反転。
しばらくこの状態で固定して余分の泥漿を出し切る。
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下から覗くと吸着した粘土が見える。
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この段階では、内側に指で触れると固まっていない泥漿が指に着く。
しっかりするまでしばらくはこのまま…型に納めておかなければならない。
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首部も同様。反転して排泥、硬化を待つ。
by kaikaisei | 2012-04-19 23:33 | 制作の現場から

4月 某日 仔犬たち、またその後…。

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子供等の春休み最後の日、W仁さんの家に犬を見に行った。
夕焼けの綺麗なW仁宅にちなんで、母犬の名前は「茜」だ。
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こんな情景を見てしまうと、仔犬を貰って帰るのが憚れてしまう。

兄弟同士戯れ合う姿もいいものだ!

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「ちょうど今が可愛い盛りだから、これ位の時から育てるといいんじゃないの?」
とW仁さんのアドバイス。

決断と決別の時が迫って来た(笑)
by kaikaisei | 2012-04-17 23:35 | 日記

双耳龍紋扁壺の製作 21

いよいよ泥漿を石膏型に鋳込む作業だ。
以前からある石膏用のステンバケツに加えて、ホムセンでセメント用のプラバケツを用意した。
合わせて23ℓ!
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鋳込み口が高いので踏み台に登って一気に泥漿を流し込む。
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案の定、足りなかった!!急いで空のバケツに泥漿を補充。
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何とか鋳込み口ぎりぎり一杯まで満たす。
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続いて壷の首と、耳の型にも泥漿を流し込む。
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排泥鋳込みは、放置時間によって生地の厚みが変わってくる。
普通の食器などなら厚みは数ミリで良いから放置時間はせいぜい30分〜1時間位か。
しかし今回は超大型の型だから10ミリ位の厚みは欲しい。
思い切って4時間!放置することにした。
by kaikaisei | 2012-04-16 22:21 | 制作の現場から

双耳龍紋扁壺の製作 20

鋳込みの準備、最後の大仕事は泥漿を作ることだ。
泥漿(でいしょう)とは液状化した粘土のこと。
普通に考えれば粘土を水で溶かして緩めればいいようだが、水分が多いほどに
固化に時間がかかり石膏型の劣化を招く。
そして一番の問題は作品の収縮率も高くなるということ。

その為にも出来るだけ水分を少なくして粘土を溶かしたい。
そこで使うのが珪酸ソーダだ。別名「水ガラス」。
例の原発事故でも当初排水処理に使われた素材だ。
珪酸ソーダを僅か混入することで粘土は劇的に液状化する性質がある。

約50キロの粘土を細かくしてポリ容器に投入。
攪拌機で珪酸ソーダと水を少しずつ粘土に溶かし込む。
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固形の粘土の中で攪拌機を回しながら、最小限の水で液状化させる…この作業は結構大変!
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徐々に粘土が溶け始めた。
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ここまで溶かすのに反日仕事になった。
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まだ細かい固まりがあるので、最後の仕上げにメッシュ#80のフルイに通して、
ようやく仕込みが完了。
これで、いよいよ鋳込みの準備が出来た!
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by kaikaisei | 2012-04-12 23:58 | 制作の現場から

4月 某日 仔犬たち、その後

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家族会議の結果、仔犬を飼うことにした。
本当は猫と暮らす生活に慣れているので、また飼うのなら猫がいいのだ。
しかし、猫アレルギーの奥さんが首を縦に振らない。そこでワンコなら…ということになった。
散歩を兼ねて私の運動不足を解消したいという目論見もある。

一週間振りにW仁さん宅を訪ねてみると仔犬達、目も開いて動きも活発になっていた。
母犬は純血種の柴犬だが、父犬は黒っぽい柴犬だったらしい。
その為、三匹それぞれ微妙に顔付が違う。メスが二匹。オスが一匹。
当然性格の違いもある。
さて我が家族に迎えるのはどの犬にする?
また家族会議だ。
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by kaikaisei | 2012-04-09 22:11 | 日記

双耳龍紋扁壺の製作 19

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やっと排泥台が完成した。
普段使っている作業机に延長して取り付けた。

加重に耐えられるようにかなり頑丈な作りにしたつもり。
石膏型を固定した木枠を転がして中の泥漿を下のポリ容器に排出する仕組。
見た目はプラットホームか、カタパルトというところか(笑)

数個の壺を作る為に大袈裟な設備になったが、ものがものだけに止むを得ない。
次は原料になる泥漿の準備だ。
by kaikaisei | 2012-04-03 21:09 | 日記

3月 某日 神戸

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家族で神戸に一泊旅行してきた。
一家での旅行は、長男の卒業旅行で京都に行って以来の二年振りだ。
今回は次男の卒業記念。子供料金で旅行出来るのも最後ということ(笑)
子供等も大きくなると家族の旅行に行きたがらないものかと思ったが、
素直に着いて来たのが意外だった。

短い旅だったが、子供達は不平も言わずに荷物を運んでくれたりして大分助かった。
彼等も「子供」の呼び名とも卒業しつつあること実感した。
思い出してみると今までの家族旅行を大変だった。
かつて乳母車を押しながらオムツやミルク、離乳食を持参して大騒ぎしていた頃の旅行が懐かしい。

主要な目的は奥さんの買い物と南京町で美味しい中華料理を食べようということであった。
なんとか彼女は主要な目的は果たせたし、舌鼓も打てた。
私も初めての神戸で下見が出来た。
気になる中古レコード店なども確認出来たので、次の機会は是非物色したい。

今回尋ねたところは南京町とポートアイランド周辺の限られた観光地ばかりのせいもあるが
17年前の震災を思い出させるものはなかった。
東北の被災地もこんな活気のみなぎる街に復活することを願うばかりだ。
by kaikaisei | 2012-04-01 21:23 | 日記