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2013年 干支作品の製作 7

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ダミで色が入ったら、壺の口から蛇の尻尾へと描画ゴムを剥がして行く。
黒いマスキングの下から白い素焼きの生地が現れてなかなか気持ちが良い作業だ。
一気に剥がすことを考えて字体も線が繋がるように書いてあるのがミソだ。

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描画ゴムの使用前と使用後。
全く雰囲気が変わる。
描くプラスの仕事ではなく、白く抜くマイナスの技法。

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最後にヘビの目と舌に「真紅」で色をさす。
今は薄いピンク色だが焼成後は濃く発色するはず。

これに白磁マット釉を施していよいよ本焼きだ。
by kaikaisei | 2012-12-30 01:00 | 制作の現場から

2013年 干支作品の製作 6

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耳無し芳一状態の壷になった(笑)
字体が似ているので一文字一文字が映えるように
二種類の絵の具を交互に使うことにした。

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一色目。
先ず一文字空けながらダミ筆でダミを差していく。

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二色目。
ダミは流れ易いので棒に差して塗り面を水平にして慎重に…。

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全面塗り尽くし完了!
ダミの色の違いがお分かり頂けるだろうか?
黒い縁線の入った七宝焼に見える(笑)
by kaikaisei | 2012-12-26 13:58 | 制作の現場から

2013年 干支作品の製作 5

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100文字の「寿」をどこから見つけてきたかというと祖父が昔使っていたこの杖。
何でもない木製の杖だがよく見ると表面に金線で百の「寿」が象嵌されている。
長寿願う百寿の杖というわけだ。

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一文字が1cm足らずの大きさなので一々見ながら書き写すのは大変なので
iPod touchに取り込んだ。

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そして一字づつフリックしながら描画ゴムで書き込んでいく作業だ。
粘性のある描画ゴムは筆を立てないと上手く描けない。
また湾曲面だから向きも変えながらひたすら描き進む。

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by kaikaisei | 2012-12-23 13:45 | 制作の現場から

2013年 干支作品の製作 4

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今回の絵付けでは、ここのところ多用している描画ゴムによる
マスキングの技法を使っている。
描画ゴムは固まると透明になってしまうので墨汁を混ぜて視認性を高めている。
これを使って先に薄く墨汁で下書きしたヘビ部分をマスキングしていく。

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これでさらに黒光りしたヘビが巻き付いた(笑)

次は細筆に持ち替えて文字の入る余白に升目を入れる。

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これが出来たらいよいよ壽の字を書き込んでいくことになる。
by kaikaisei | 2012-12-22 09:16 | 制作の現場から

12月 某日 非常勤の仕事 3

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短大での陶芸授業が再開している。
冬休みを挟んで来年まで毎週続いている。
授業準備と生徒作品の管理を干支作品の製作の合間にしていかなけれならぬ。
他にも年内期限の仕事などが立て込んで来て、ハードな毎日。
非常勤講師も走る師走ということか…。

自宅工房でやっている陶芸教室は皆さん、陶芸が好きで熱心に通っていただいているが、
こちらはそうはいかない。
陶芸とは全く関わりの無い勉強をしている彼等に「さあ、お茶碗作りましょう!」って
陶芸教えるんだから、かなり無理がある。

今年はその思いを特に強く感じる。
無難かつ適当にこなして、早く授業を終わらせたいと明らかに手抜きをする学生が目立つ。
そして驚くのは、遅刻の常連者が多い。午後一時からの授業だよ(苦笑)
もちろん熱心に取り組んでいる子も沢山いるのだが…。

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by kaikaisei | 2012-12-17 23:33 | 日記

2013年 干支作品の製作 3

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余白に百字の「壽」を書く為に升目の線を入れる。
適当に目分量でいくが、ほぼ百升目になるから不思議。

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壷の形もヘビの巻き加減も微妙に個体差があるので百字がうまく収まらない場合もあるが
その時は高台内にはみ出している(笑)
数をこなすと自然にコツをつかんで平均的にアタリが付けられるようになった。

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さあ。
次から面倒な作業が始まる。
by kaikaisei | 2012-12-12 23:11 | 制作の現場から

2013年 干支作品の製作 2

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削りを端折って、いきなり絵付けに入る(笑)
鉛筆でヘビの位置のアタリを付ける。ぐるりと巻き付けるように…。

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アタリに合わせて薄めた墨汁を含ませた筆で口部から底部に
ぐるりと巻き付けるように…。

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底の目立たないところに頭。
そして舌をペロリと出すとヘビらしくなった。

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不気味な黒ヘビだが、ここは絵付けをしないところ。
墨は焼失して白蛇に変身することになる。
by kaikaisei | 2012-12-11 13:44 | 制作の現場から

2013年 干支作品の製作 1


ということで、今年も押し迫って年末を飾る最後の仕事「干支作品」である。
大晦日の発送を目標に続けて来たこの仕事も遂に今年で12年目になった。
果てしない戦い(!?)と思って初めてきたが…。
この度、遂に十二支を一回りすることになった。

記念すべきの「染付百寿白蛇壷」の出来るまでをほぼリアルタイム(!)で紹介していこう!
先ずは成形の工程。
これは先月。ロクロ挽きをしところから始まる。

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壷のような大きな袋物は、私のレパートリーとしては珍しいものなので
新鮮な気持ちでロクロが挽けた。
by kaikaisei | 2012-12-09 21:00 | 制作の現場から

発表!2013年 干支作品

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毎年恒例になっている干支の作品。
来年は巳年。ヘビというなかなか手強いテーマになったが、
知恵を絞って壷に白蛇を描くことにした。
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高台近くにヘビの頭部がある。

以下、案内用に作ったパンフレットから。。。

「染付百寿白蛇壷」について
 
 とかく嫌われ者のヘビが何故十二支の中にいるのか不思議に思われる方は多いでしょう。
 確かに古来からヘビはその独特な形態や生態からか畏怖すべきものてして
象徴的な存在として扱われてきたところがあります。

 西洋ではヘビはエデンの園で知識の実を食べるようにエバを唆したり、
あるいは杖に絡みついて医学の象徴「アスクレピオスの杖」になったりしています。

 また東洋の物語では、怪我をしたヘビを助けた王は美しい宝玉を授けられます。
同様に白蛇を助けた漁師は恩返しとして大金持ちになったなど、
今では信じられないほどの幸運の招き手となっているのです。

 そんなわけで日本でもヘビは昔から金運と深い縁がある生き物とされてきました。
最も馴染み深いのは「脱皮したヘビの皮を財布に入れておくとお金が貯まる」とか
「ヘビが住み着いた家は栄える」といった伝承は、大地母神の使いとされるヘビが
脱皮を繰り返して成長することで再生と拡大を象徴しているからなのです。

 特に白蛇は神聖な神の使いとして信仰の対象となり、
天然記念物に指定された有名な「岩国のシロヘビ」は地域の住民に大切に保護されています。

 さて、この「染付百寿白蛇壷」は表面に百種類の「壽」の字をあしらい、
白抜きにした部分で白蛇を浮き上がらせ、ヘビのお嫌いな方も抵抗なく飾っていただけるように
工夫しました。
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 今回は黒檀調の丸形花台を用意しました。
  御希望の方は一緒にご注文ください。
                    福西 雅之

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作品の寸法 径 約20㎝/高さ19㎝
限定 35作品(全作桐箱入り)
価格についてはお問い合わせを
(黒檀調丸形花台は別売)
by kaikaisei | 2012-12-04 21:17 | お知らせ

11月 某日 信楽

帰途。
折角、荷物も軽くなったので信楽で粘土を積んで帰る。
以前は不便だったが伊勢湾岸道が開通してから、信楽に寄り道しやすくなった。
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例によって狸達が愛想良く迎えてくれるが、この春訪ねた瀬戸と同様に
景気の風に晒されているよう…材料屋さんと世間話。
中古の真空土練機あり。新品同様なり。
現在工房建設中のM永君の目が輝く(笑)

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変な人?!かと思ったが、案山子のようだ。
by kaikaisei | 2012-12-04 13:46 | 日記