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双耳龍紋扁壺の製作 33

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なか一日。ビニール袋で蒸らしながら程よい固さになった。
柔らか過ぎては歪みが出るし、堅過ぎては馴染みが悪くなる。
長年の勘を頼りに接着のタイミングをはかる。
接着面の馴染みを良くするために濡れ雑巾を間にはさんでしばらく柔らかさを合わせる。
これも過度にやると割れの原因になるので注意が必要だ。

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柔らかくなったのを見計らって両接着面に櫛目を入れる。

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ドベをたっぷりと両面に塗って一気に合わせる〜!!

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圧着できたところでヘラをつかって馴染ませながら接合する。

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口からも手を入れて繋ぎ目を処理。
接合部がわからないようにする仕上げはもう少し乾燥して固くなってからだ。
by kaikaisei | 2013-01-29 21:19 | 制作の現場から

1月 某日 初稽古

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今年初めて煎茶道の稽古に先生の御宅に伺う。
似非文人として、たまには素養も深めていかねばならぬのだ(苦笑)

四月に予定している越後は長岡と新潟での個展。
抹茶と煎茶道具を重点に作品展を催す約束になっている。
特に新潟市での個展では二日に渡って呈茶席を設ける予定。
一日目は地元の煎茶道の流派にお願いし、二日目はなんと私がお点前する。
しばらく稽古をサボってきたので今から勘を呼び起こす為にも
稽古を始めておこうということ。

また同月の末には岡山で茶会がある。
こちらの点前もすっかり忘れているので、先生に稽古をつけてもらうつもり。

日々の雑事を忘れて煎茶に集中する一時。
初めはこんなことやってる間には仕事が…(イライラ)と思うが
いつしか気持ちも鎮まって穏やかになれる。
やはり私には必要な時間だ。
by kaikaisei | 2013-01-26 22:23 | 日記

双耳龍紋扁壺の製作 32

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首部と耳部の型も同時に鋳込む。
これは各パーツの厚み固さを揃えて接合するため。

さてこのあと約一時間程放置して排泥することに。
底部の排泥口から排泥した後、反転して放置となるが
ここで鋳込み口にヘアドライヤーを使って温風を送り込む。
ちょっと強引な方法だが内部から硬化を促すとすればこの方法しかないだろう。

残念ながらここの場面の写真はない。
集中して急ぐ作業だったので撮影どころではなかったのだ。

首部の処理過程の写真は撮れたので紹介しよう。
鋳込み型から出したものは、カップ状に口が塞がれているので剣先で切り開き…。

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カキベラで処理。

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この後、電動ロクロにのせて綺麗な曲面に仕上げる。

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次の工程で大事な接合面も出来るだけフラットになるように仕上げておく。

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by kaikaisei | 2013-01-24 23:06 | 制作の現場から

1月 某日 非常勤の仕事 4

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今年度のN見短大での陶芸授業も最後になった。
年末に焼き上げてあった学生の作品を手渡す日。

先ずはテーブルに並べていつものように作品鑑賞会。
この後は各自自信作を紹介しながら感想をのべてもらう。

ささやかな陶芸経験かもしれないが、物を作ることの大切さや器への関心、
ひいては食生活や日本の文化などへの興味のきっかけになってもらいたいのだが…。
今年はモチベーションが低い学生が多くて、私の思いが上手く伝わったかどうか(苦笑)

そんな中ひとりの学生の言葉が心に留まった。
「使ってもらいたい人のことを考えながら作ったらいいものが出来ました」
非常勤講師の仕事も今年で8年目ぐらいになる。
少々マンネリ気味になりつつある講座だが、この一言はいいヒントを与えてくれた。
せっかく授業時間も増えたし、校舎も新しく新築されつつある。
来年度は授業内容の趣向を少し変えてみよう!
by kaikaisei | 2013-01-22 14:00 | 日記

双耳龍紋扁壺の製作 31


石膏型から抜き出す作品が異常に大きいこともあって、
これまでは泥漿を濃いめにして厚みをとることばかりを考えて来た。
本体の重さがかかる高台が全体のバランスにしては小さいからだ。

しかし、泥漿鋳込みではあまり厚みをとると乾燥や収縮などで問題が起こりやすくなるようだ。
ここは発想を変えて、泥漿の水分量を増やして薄めることにした。
従って放置時間も思い切って短くすることにした。

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失敗して潰した粘土も撹拌機で泥漿に溶かし混ぜるので再生する度に濃度が変わる。
比重計を使って泥漿の固さを調整する。

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しっかりフルイ器を通して滑らかな泥漿をつくる。バケツ3杯分、約35キロだ!

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何回この作業を繰り返してきたか…こんどこそは!と一気に流し込む。

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by kaikaisei | 2013-01-20 21:26 | 制作の現場から

「絵付け体験作品アーカイブス」新設

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先の寺家での個展の折の「絵付け体験コーナー」。
参加者の全作品を私のホームページで公開している。
同じくデータを残していた去年の岡山源吉兆庵美術館での「絵付け体験」作品(一部)のアルバムも
一緒に加えたので御覧頂きたい。

染付初心者の皆さんの作品がとても新鮮に見える。
日々仕事として絵付けしていると、だんだんと見失っていくおおらかさのようなものか…。

今後も絵付け作品のデータをこの「アーカイブス」に加えていくつもり。
by kaikaisei | 2013-01-18 22:49 | お知らせ

1月 某日 納品

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本ブログ「制作の現場から」で紹介している龍紋扁壺がようやく完成した。
ついに納品の日を迎えた。
実は作品は先月の中頃に焼き上がっていたのだが、
雑誌の撮影の為に上京したあと(人気モデルみたい!)
焼き直したり、桐箱を注文したりと出発の日が今日まで遅れてしまった。

注文の仕事は常にこなしているけれど、
今回の仕事は今までにない大きさと技法だったので
完成までに結局二年近い歳月が流れてしまった。
実際「制作の現場から」のレポートには書ききれない苦労が随所にあった。
苦労の末の納品なので嬉しくもあり寂しくもありで…。
これは娘を嫁に出す父親はこんな心境なんだろう(笑)

またまた中断したままの「製作の現場から」
兎に角、何とか完成するところまでこぎ着けたので、
今度こそ再開して完成するところまで御覧頂こうと思っている。
by kaikaisei | 2013-01-17 23:32 | 日記

1月 某日 バッハ・ツィクルス

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高校の後輩の福田ひかりさんのバッハ・ツィクルスに行く。
ツィクルス…連続演奏会も三回目とのこと、今回やっと聴きに行けた。
今回はプログラムの見てどうしても行きたかったのだ。

副題が「フーガに魅せられて」とあるとおり、バッハの「平均律」が演目に上がっている。
私にとってバッハの平均律クラヴィーア曲集というとグレン・グールドでしか聴いたことがなく、
かねてからグールド以外のスタンダードな演奏を聴きたかったのだ(笑)
そして、今回のプログラムで目を引いたのがショスタコー ヴィチの「24の前奏曲とフーガ」が
演目に入っているということ。
ショスタコのピアノ曲なんてそうそう聴く機会はない。

そして第二部はベートーベンの後期ピアノソナタの31番。
最後が再びバッハの「半音階的幻想曲とフーガ」という実に通好みの選曲になっている。
この田舎町でショパンもシューマンもないプログラムを組むという勇気に私は心の中で先ず拍手を送った。

ピアノは初めて耳にするベヒシュタイン。
スタンウェイをクールに弾きこなすグールドを聴き慣れた耳には、
ホール演奏らしい多少茫洋とした音色に戸惑いもあったがこれもスタンダードか?(苦笑)
とても柔らかな音色にホールがいっぺんに華やぐ。

そして面白かったのは、バッハとショスタコの「前奏曲とフーガ」から三つ調性を三曲ずつ選んで
交互に演奏するという試み。
こういう演奏例があるのだろうか?
ショスタコがバッハの平均律に触発されて作曲されたこの曲は正に現代の平均律ということか。

バッハの前奏曲→フーガ→ショスタコの前奏曲→フーガ。これが3クール。
始めは順番を意識して聴いているのだがバッハもショスタコも次第に渾然一体となって
一つの変奏曲のように聴こえて不思議な陶酔感に浸ることができた。

後半のベートーベンのピアノソナタもバッハの「平均律」の後に聴くとバッハから与えられた書法を
元にして内生的に且つ雄大に展開されて実に心に残る演奏だった。

アンコールはバッハ(たぶん)の小品とストラヴィンスキーのペトルーシュカからの冒頭部。
最後はなんとグルダの「アリア」。これも趣味がいいなあと感心した。
終演後、席を立った隣のお客さんは「最後のアリアみたいな曲がもっと聴きたかったなあ」と呟いていたが、
私はそうは思わないな。最後の一曲だけだから良かったのだ。

CDやレコードで名演奏を聴くのもいいが、やはり生の演奏にはかなわない。
自宅の沸かし湯に入浴剤を入れて温泉気分を味わっていたが
久しぶりに本当の温泉に浸かって、少々湯当たりした気分に似ている(笑)
いまだに脳裏にベヒシュタインの残響がしてしょうがない。
次回のツィクルスも楽しみだ。

前奏曲とフーガというテーマで上手く選曲されていい演奏会だった。
今月26日には同じプログラムで東京公演がある。場所は杉並公会堂。
何より津山よりは観客席が埋まることを信じたい。
(おそらく埋まるだろう…)
by kaikaisei | 2013-01-15 23:32 | 日記

1月 某日 神楽尾

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今日は天気も良かったので、夕方の犬の散歩に近くの山城址を目指すことにした。
自宅を出発して小一時間ほど。山道に息を切らして山頂に到着。
子供がまだ小さい時に一緒に登って以来だから十年振りになるだろう。

夕陽は既に沈んだ後で綺麗な夕映えがあたりを染めていた。
神楽尾(かぐらお)城といえば近年の戦国山城マニアの間では有名らしいが
私ら地元のものにとっては小学校の時から遠足コースであった。
当時は何のことはない山であったが、近年は山城保存会によって
登山道や景観が見違えるように整備されている。

犬の散歩には少々きついが、愛犬もまだ若くて元気なので先導するうように付き従ってくれた。
足腰を鍛える意味でも時折登るにはいい軽登山のコースだ。
足元に広がる近隣の景色もなかなかのもの。
季節の変化が楽しめそうだ。
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東側には市街地が一望のもとに広がっている。
by kaikaisei | 2013-01-11 23:11 | 日記

1月 某日 絵付け体験作品

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午後は窯出し。
寺家での個展のおりの絵付け体験の作品の窯出し。
正月前にお届けしたかったのだが年賀状と同じく発送が年明けになってしまった。

荷造りする前に全作写真撮りさせてもらう。
絵付けした人も他の人の作品の焼き上がりが気になるだろうし、
今後絵付けする人も参考にもなるかもしれない。
近日中に「絵付け体験アーカイブ」として私のホームページに公開しようと思っている。
by kaikaisei | 2013-01-09 20:50 | 日記