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6月 個展のお知らせ

二年振りに岡山高島屋美術画廊での個展です。

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by kaikaisei | 2013-05-30 22:30 | お知らせ

5月 某日 研修旅行

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陶芸教室の生徒さん達を誘って、丹波篠山にある兵庫県陶芸美術館に「尾形周平展」を観に行く。
良い作品を作るためにはいい物を見なければならない。
よって第一回陶芸研修旅行と銘打った(笑)

尾形周平は初代高橋道八の三男で尾形乾山に私淑してその姓を頂いたという江戸期後期の陶工だが、
今までほとんど取り上げられることのなかった人物のようで私も初めてその存在を知った。
初代と二代の作品を展覧してその業績に迫るというものだ。

展示品のほとんどが煎茶の急須、茶碗、涼炉(お湯を沸かす七輪みたいなもの)で、
今回のように煎茶系茶道具に絞った展示会は珍しい。

とにかく丁寧な作行きと精緻な絵付けには感心させられた。
まさに文化文政の文人趣味の精華のひとつだろう。
しかしただでさえ小振りの煎茶道具。視力の落ちた目で鑑賞するのに苦労した。
御覧の図録で再確認だ(苦笑)
生徒さん達も感心したり溜息をついたりで楽しんでいただいた。
その後は美味しい手打ち蕎麦の店を見つけ遅い昼食して帰路につく。

同美術館では来月からは伊万里の染付大皿展が始まるとのこと。
これも観たいが、片道2時間の道程はちと遠いな…。
by kaikaisei | 2013-05-28 21:49 | 日記

5月 某日 ガス窯移動

今日は朝からK田さんのところにM永君と陶芸資材搬出に行く。
物がものだけに自家用車では無理なので、レンタルで2t積載のユニックを借りて現場に向かう。

午前中の涼しい時間に力仕事を片付けておこうということで
先ずは大量の粘土(ほとんどが備前の原土)を運び出す。
広い荷台がほぼ一杯になったので、おそらく3t近くはあるだろう。
これはM永君の実家に運ぶが、積み降ろしだけで結構大変であった。

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午後はいよいよ窯の運び出しだ。
ガス窯の配管を外して、ブロック小屋のスレート屋根を撤去。
煙突を外してスリングベルトを掛けてユニックで吊り上げる。
重量は約1.5トン。
実はユニックの操作は初めてで、最初は戸惑ったが直ぐに要領がわかった。
M永君も上手くリードしてくれて無事に積み込み成功。

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そのまま、工房に搬送して先日解体したテラスに積み降ろす。
予想通りぴったり納まりホッと胸をなで下ろす。
後は再びテラスを組立るわけだが、雨風にあたらないように周囲を完全に囲む必要がある。
窯だからや換気や防火も気をつけなければならない…さて、どうやるかだ。
個展が近いので直ぐには取りかかれないが、なんとか梅雨に入るまでに仕上げたい。

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by kaikaisei | 2013-05-22 09:00 | 日記

双耳龍紋扁壺の製作 38

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以前は下絵の下にカーボン紙を挟んで上からなぞって
素焼き生地に下絵を写すという方法をとっていた。
かなり正確に下絵を写すことはできるが、本書きに近い線を残すとなると、
時間もかかる上にカーボンの下絵が油性の為に呉須絵具を弾いて
絵付けがしにくいという欠点があった。

そこで最近使い始めたのが竹紙で作る転写紙だ。
有田や九谷など絵付け物の産地では多用している技法だ。

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原画を反転させなければならないので、ブライトボックスの上で裏返して
オモテ面から光で原画を浮かび上がらせる。
その上に竹紙をあてて、バイオレットインクという強力な染料でトレースしていく。

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竹紙は薄くて破れやすいうえにインクが滲みやすいので、
慎重に筆を運んでいかなけばならない。
by kaikaisei | 2013-05-15 22:32 | 制作の現場から

5月 某日 落語会

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 久しぶりに落語会に行った。
テレビでも良く顔を見る人気落語家だ。
「笑点」のレギュラーにもなっているし、タレント活動もさかんなので知名度はある。
と同時に中世城郭のマニアであることが有名なので、
その師匠に地元の津山城址を褒めてもらって郷土愛を高めよう!という趣旨のようだ。
前半は城についてのトークイベントで、後半が落語会という内容。

実はその噺家さんは私の在籍していた大学の落研の花形スタアであった。
当時から際立った才能を発揮していて、卒業を待たずプロの落語家に入門。
その後あっという間に真打ちに登り詰め誰もが知る人気者となって今日に至ると…。
今や六人の弟子を持ち、自身の一門を持つまでになっているのだからたいしたものだ。
そんなわけでその落語を生で聴かせてもらうのは30年振りになる。

前半のトークもそれなりに面白かったが、やはり期待は後半の落語だ。
30分を越えるマクラは「笑点」の裏話と自虐ネタで
会場は笑いの渦が出来て程いいところで、本題は「ちりとてちん」。
「酢豆腐」でないのがこの人のサービス精神だろう。
独特の解釈も新鮮で、クライマックスに向けての盛り上げ方も巧みだった。

落研時代のハチャメチャな芸風を思うとさすが30年に及ぶ芸歴、上手くなっている。
真打ちとしての風格も充分漂っている。当たり前だけどね(笑)
ただのタレント落語家ではないところを見せてもらった。

しかし、それだけに不満も残ったのも正直なところ。
師匠の名跡襲名も期待されているだろう。
このまま面白可笑しいだけの噺家で終わってしまうとすれば、
立川流をはじめとする若手落語家の勢いの影に隠れていく。
地方公演だとどうしても当たり障りのない内容にもなる。
きっと独演会などでは、もっと意欲的な試みもしているはずだ。
やはり、都内などでの独演会を聴かなければならないなあ。

…とエラソなことを書いたが、
これは同じ「芸」を生業にする私自身に突き付けられている課題なのだ。
他人事ではない。
ただ面白いだけ上手なだけの芸に甘んじていてはいけない。
レースは折り返し地点を過ぎたのだから…。
そんなことに頭をめぐらせながら家路についた。
by kaikaisei | 2013-05-12 21:40 | 日記

双耳龍紋扁壺の製作 37

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いよいよ。…とよく使わせてもらうが、またいよいよだ(笑)
絵付作業にとりかかる。
先ずは下準備。実物大の下絵を完成させた。
資料は片面の画像しかないので見えない反対側はオリジナルで考えなければならない。

私の想像では両面とも正面向きの龍のデザインのような気がするので、
あえて側面向きの龍の絵にすることにした。

また扁壺側面の牡丹紋(だと思う)も蓮紋に変えてみる。

さあ。この下絵をどうやって素焼きの生地に移すかだ。
by kaikaisei | 2013-05-05 22:59 | 制作の現場から

5月 某日 お引越し

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ガス窯を貰い受けることになって、何故かガーデニングに忙しい。
設置場所をいろいろ検討した結果、絵付工房のテラスを利用することにした。
出来るだけ経費をかけず迅速に設置出来る場所はここしかない。
基礎工事もいらない。屋根や壁も既存のものを利用できる。

ということで、邪魔になるテラスの周囲にある花壇の引っ越し作業から始めることと相成った。
花壇と行っても小さなもので笑われそうだが…。

移転場所は奥さんの美容室前、去年完成したパーゴラ下の未完成地帯。
冬の寒さと忙しさで止まっていた庭仕事が思いもよらない事情でまた動き始めることになった。
by kaikaisei | 2013-05-03 22:50 | 日記

5月 某日 ラジオ講座

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月曜日の朝10時の習慣。
NHKのラジオ講座で漢詩の勉強を始めてもう10年位になるか。
使ったテキストが結構仕事の良い資料になったりする。
前期後期で年2冊のテキストが用意されるので、
毎年この季節は新学期に新しい教科書が渡された学生ような気分になる。

今年度のテーマは「中国のくらしのうた」。
昨今の情勢で現代中国には好感情は持ちにくいが
漢詩の中に詠われているのはかつての日本人が夢見た憧れの国中国がある。

今期は「あるがまま」の俳人一茶の俳句を味わう講座も始まったので一緒に購入。
こちらは土曜日の朝。最近俳句の真似事を始めたのもあるが、
7月には仕事で信州に行くので、これはいいタイミングだ。

実際のところ、毎週決まった時間にラジオの前に座ってテキストを広げることは意外に難しい。
いざというときは録音という手もあるし、聴き逃した時の為のテキストでもある(笑)
by kaikaisei | 2013-05-01 21:48 | 日記

4月 某日 ガス窯

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市内のK田さんの御宅を伺う。
K田さんとは私が地元で独立した直後に知り合ったから20年来のお付き合いなるか。

その当時からK田さんは自営業にかたわら、備前焼に熱中し始めており
仕事場は徐々に陶芸スペースが締める割合が多くなっていった。
最近お目にかかる機会がなくなっていたところ奥さんから電話を頂いた。
K田さんがある病気を煩って、陶芸を続けることが出来なくなったということ。
ついては、自宅の材料、機材一式を処分したいとおっしゃる。

私は磁器の仕事なので残念ながらそっくり引き取るのは難しい。
そこで以前アシスタントをしていたM永君に声を掛けた。
彼は土物や焼締めの仕事をしているし、今年新しい工房を建てたばかりだからきっと喜ぶはずだ。
以前から欲しがっていた真空土練機もあるという。

私はガス窯を譲ってもらうことにした。
わが家のガス窯、20年目にして既に本焼きは400回をこえて
耐用年数が迫ってきたところだったからとても有り難い。
by kaikaisei | 2013-05-01 13:16 | 日記