2週間経つのは、はやいもの。今日はK野先生の「映画の会」
本日の作品は
「エノケンの孫悟空」だった。
今回も古かった!日米開戦前年の製作だ(1940年)
西遊記をモチーフにしたメルヘン&SF&コメディー超大作ミュージカル。
検閲統制があった時代なのにディズニーの「星に願いを」や「白雪姫」の楽曲。
「オズの魔法使い」のパロディが堂々と使い放題でナントおおらかなことよ!
設定も中国風からアラブそして中世ヨーロッパ。
そしてロボット未来世界までを縦横無尽するハチャメチャな映画。
日中戦争も泥沼化。暗い時代を迎えて人々は娯楽に飢えていたんだね…。
エノケン劇団総出演!他豪華キャストが歌い踊る!円谷英二の特撮の腕が光る!
確かに元気を出せ!陽気に笑え!というのだけれど何か空しさも感じられ
戦時を迎える前のヤケクソ的雰囲気にも見えなくもない。
でもこんなパワフルな作品を作った当時の東宝は大したものだなあ。
この作品を踏み台にして翌年の「ハワイマレー沖海戦」という
とんでもない大作が同じ巨匠・山本嘉次郎監督で完成するわけだね。
今回も勉強になった!
それにしてもエノケンてスゴイなー。動きが日本人離れしている!
似たようなものを坂妻のチャンバラ。
そして「七人の侍」の三船にも感じる。
なんなんだろうアレは?