染付屋回回青の気まぐれ日記帳:聴く
2018-09-28T19:35:32+09:00
kaikaisei
回回青とは…。染付顔料「呉須」の異名。回青とも。「回」は回教のカイ。イスラムから伝わってきたペルシャンブルーから屋号を頂いた。旧タイトル「髪結い亭主の格闘日記」からそのまま移行したブログでしゅたいん!
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朗読の時間
http://kaikaisei.exblog.jp/28689203/
2018-09-27T23:18:00+09:00
2018-09-28T19:35:32+09:00
2018-09-27T23:25:45+09:00
kaikaisei
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高校生の頃から愛聴しているNHKラジオ第二の「朗読の時間」。
今はスマホアプリの聴き逃し機能で好きな時間に何度でも聴けるのがありがたい。
今聴いているのは壺井栄の「二十四の瞳」だ。高峰秀子主演の映画では見ているが、原作には初めて触れてその名文にも感心するが今回の朗読者、藤澤恵麻さんが素晴らしい。若いながらも細やかな表現力にぐいぐい引き込まれる。それもそのはず、香川県の出身だから方言も自然なのだ。慎ましく平和な瀬戸内の小さな島に暮らす人々が次第に戦争に呑み込まれていく様は
「この世界の片隅に」に通じる。必聴だ。
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幻景の雫
http://kaikaisei.exblog.jp/21204797/
2013-10-03T22:18:50+09:00
2013-10-03T22:18:23+09:00
2013-10-03T22:18:23+09:00
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楽しみにしていた鳥越由美さんのピアノリサイタル。
「幻景の雫」というタイトルが付けられていた。
演奏曲目
1.吉松隆 プレアデス舞曲集 Ⅰ
2.シベリウス 樹の組曲(5つの小品)
3.グリーグ 抒情小曲集より
4.ドビュッシー 版画
5.武満徹 雨の樹素描
6.ラヴェル 水の戯れ
7.吉松隆 プレアデス舞曲集 Ⅳ
…という小品ばかり。
この秀逸なプログラムを聴くことができる幸せ。
最高の音響と調整されたピアノ。
ホールも御覧のように独り占めだし(苦笑)
宇宙の彼方から降り注いだ星のカケラが地上で樹や水と戯れて、
また再び天上に戻っていった。
そんなプログラム。
汚れて疲れた心と体が浄化された。]]>
デジタルトランスポート
http://kaikaisei.exblog.jp/20181441/
2013-03-20T22:39:19+09:00
2013-03-20T22:39:38+09:00
2013-03-20T22:39:38+09:00
kaikaisei
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iPodの実力はデジタル出力によって発揮されるそうな…。
そこで以前から欲しかったオンキョーのデジタルトランスポートを手に入れてみた。
普段よくあるDockはiPodから直のアナログ信号を引き出しているもののようだ。
イヤホンやヘッドホン出力用のピンジャックと同じ信号になる。
この機器はiPodからダイレクトにデジタル信号を取り出すという。
当然デジタル信号のままだと聴けないから、DAコンバーターも合わせて購入した。
それぞれにお財布に優しくしなければならぬということでトランスポートはヤフオク。
DACはAmazonで安価なものを探した。
なにしろトランスポートの出力が光ケーブルのみなので
選ぶDACもこのオーディオテクニカのヘッドホンアンプ兼用のものになったが十分だ。
さらにDACを真空管のプリメインに繋いで先日紹介したのAR-25で鳴らすという塩梅だ。
さてその実力は。
噂通り、iPodもデジタル出力になると情報量が格段に増している。
なるほど~。細かい音のディテールが浮かび上がっている。
写真でいえば今まで300万画素の画像が一気に1200万画素になったような感じだ。
これはイヤホンで耳に突っ込んで聴く音ではないな。
確かにアナログレコードと比べてみても確かに音質はいい。
グンと臨場感が増したという印象だが、それが一方で鑑賞を強要されるような圧迫感があるのも確か。
これは好みの問題でもあり、だんだんと慣れるものかも知れない。
華やか目のアンプの音色と合わせて躍動感が増した感はある。
何よりスクラッチノイズがないというのはクラシック系には有り難いが
個人的にはまだまだアナログレコードの方が好きだ。長く聴いても聴き疲れがしない。
しかしネット配信が幅を利かせてCDの時代も終焉に向かっているようだが
このハイレゾ音源に肩を並べられるのが往事のアナログレコードだとしたら皮肉な話だ。
例えばクッキリハッキリの高画質デジタル写真と独特の諧調のある銀塩写真のどちらを選ぶか?
悩ましいところだが、それぞれの良さを楽しみたいのと同じように。
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AR-25
http://kaikaisei.exblog.jp/20004646/
2013-02-15T23:08:15+09:00
2013-02-15T23:08:18+09:00
2013-02-15T23:08:18+09:00
kaikaisei
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オーディオの楽しみは機器の些細な変化で今まで耳にしていた音楽が一味違う響きで聴けることだろう。
わざわざアンプやスピーカーをかえなくてもケーブルを一組替えただけでも
大騒ぎしたりするのがマニアな世界だ。
残念ながら私にそこまで聴き分けられる耳があるか…いささか心許ないが。
とはいえ、去年は念願だった真空管のアンプを手に入れた。
キットだが自分で組み上げてあらためて古いLPレコードなどポツポツ聴き直していると
聞き慣れたはずの昔の音源が、いちいち耳(!)新しくて退屈しない毎日だ。
そんな中、奈義のY田さんが手作りケーキのお土産と一緒にスピーカーを持って来てくれた。
Y田さんにはアンプを借りてしばらく貸してもらっていたのだけど今度はまた少し年季の入ったスピーカーだ。
AR-25。
ARはアコースティック・リサーチ社の略。
今は無いアメリカボストンにあったメーカーらしいが
1970年代は日本のDIATONEなどにアコースティックサスペンション方式として取り入れられ
対抗メーカーとして時代を牽引したブランドらしい。
AR-25は2ウェイのブックシェルフという基本形。
ジャズヴォーカルなど心地よく鳴らしてくれそうだ。
さすが大編成のクラッシックのオーケストラなどには、にはいささか厳しいところはあるが
ヴォーカルを始め、小編成のジャズコンボ、室内楽などタイトで力強い音で聴かせてくれ
現有のインフィニティとはまた違った印象を与えてくれる。
しばらくいろいろ音源をかえて「音旅」をさせてもらおうとぞ思ふなり。
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EDDIE GOMMEZ TRIO IN 津山
http://kaikaisei.exblog.jp/16429779/
2011-10-12T22:04:00+09:00
2011-10-12T21:56:42+09:00
2011-10-12T21:54:46+09:00
kaikaisei
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今までのベースの概念から解き放たれたような演奏に
未だに魅了させられるのがビル・エヴァンス・トリオのベーシスト、スコット・ラファロだ。
その突然の死の後、ベースを任されたエディ・ゴメスはさぞかしプレッシャーを感じたことだろう。
40~50年前のジャズばかり聴いている身にとってエディ・ゴメスはまだまだ新人だ。
その彼の率いるトリオが近所でコンサートをやるというので出かけてみたら、
エディ・ゴメスはもう既にオジイさんであった…当たり前のことであるが(笑)
今やアメリカを代表するベーシストでありニューヨークの大学でベースを
教えるような大御所になっておられた。
しかし年齢を感じさせない若々しい演奏とテクニックは素晴らしく
久しぶりに生演奏を堪能したジャズナイトであった。
終演後、会場で販売していたCDにサインを頂いた。
ビル・エヴァンスと競演していた過去の栄光ではなく、「新しい」演奏が聴きたくて
選んだCDだったが、サインを頂いた裏ジャケは、まだ若々しいお姿であった(笑)
あの元「スタッフ」のメンバーに加わって録音したもので80年代の香りがプンプンするもの。
"My best"と書いてくれたが本当にそうなのだろうか?
その夜に聴かせてもらったビル・エヴァンス・トリオを彷彿とさせる自身のトリオの演奏も
往年のジャズファンには応えられないものだった。
やはり「今」が絶頂期でなければならぬ。
なるほど、21世紀のジャズは、テクニックも素晴らしくゴージャスなものであった。
そして…。
その耳で聴く50年前のジャズはもっと荒削りで素朴ですらあるが
やはり好みはこっちの方だな。。。やっぱり。]]>
酒、といえば「大地の歌」だ。
http://kaikaisei.exblog.jp/15268334/
2011-04-15T02:08:04+09:00
2011-04-15T02:02:16+09:00
2011-04-15T02:02:16+09:00
kaikaisei
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酒蔵を営む友人が新しく完成した酒を持って来てくれた。
日本酒離れが進む中、大変な思いをして、
やっと瓶詰めして発売に至った苦労の作だという。
米焼酎とにごり酒。
ここのところ、焼酎といえば麦や芋ばかりで米で出来たものは…あれ?!
もしかして初めて?
「みどり」とは米の「実から取れた」焼酎ということで昔からそう呼ばれていたらしい。
なるほど、この円やかさは米麹ならでは味だ。
ここはお湯でもロックでもない。
常温の天然水で割りたい。
「にごり酒」の方はまだ封を切ってないが
スッキリした辛口で濁り酒らしからぬ風味らしい。
空気に触れてからの味の変化も楽しみだ。
ツマミはマーラーの「大地の歌」にしよう。
初演したワルターが最晩年に指揮したニューヨーク・フィルのLPに針を落とし
ミラーとヘフリガーの名唱に酔うべし。
「自粛」ではなく「萎縮」した心と身体を解きほぐすために…。]]>
ZOOT(戦利品No.4)
http://kaikaisei.exblog.jp/14922988/
2011-02-16T12:57:00+09:00
2011-02-16T12:58:16+09:00
2011-02-16T12:52:47+09:00
kaikaisei
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去年、澤野工房から復刻された10インチLPを手に入れてたら、ズート・シムズに開眼してしまった。
今となっては恥ずかしい話だが、かつては白人の演奏するジャズは本当のジャズじゃないね。まして日本人なんて!と思っていた。まったく若気の至りだ。
今は深く反省して人種差別せずにジャズを楽しんでいる。
ゴリゴリ吹きまくるコルトレーンやロリンズもいいが、たまには気持ちを解きほぐしてくれるような演奏が聴きたくなる。歳のせいだろう(笑)
そんな時には洗練された白人プレーヤーの調べが心地良いのだ。
アメリカ南部の民族音楽として始まったブルースやデキシーが人種の垣根を越えて広がり発展していったのがジャズなのだ。文化や人種の衝突や融合なくして魅力ある芸術は生まれない。
…なんちゃって!堅苦しいことはいい。
先のデクレ・トムソン盤もそうだがこのカデット盤も上手にツボを刺激してくれるマッサージ椅子に身を預けているような心地良さを味わえる。
ジャケ写の本人も自ら恍惚げな表情。つげ義春風(笑)
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サム・クック (戦利品No.3)
http://kaikaisei.exblog.jp/14861742/
2011-02-04T22:00:57+09:00
2011-02-04T22:36:38+09:00
2011-02-04T22:36:37+09:00
kaikaisei
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Gospel in my heart
/Sam Cooke and The Soul Stirrers
大統領選でオバマ陣営がキャンペーンソングとしてサム・クックの「A change is gonna come」を使っていたのは心憎い演出だった。
サム・クックの若々しくスタイリッシュなイメージがその歌詞とともに、オバマの清新な姿と上手く重なっていた。
今となってはダマされた!と怒っている人が多いかもしれないが。
特別ソウルミュージックが好きというわけではないけれど、なぜかサム・クックは好きだ。とにかく歌が上手い。歌っているのは、ゴスペルからポップス、ブルースまで幅が広く、ソウルシンガーの草分けとしては他愛も無いラブソングも聴き逃せないが、それをみな「愛の讃歌」までに高めてしまう。その才能は並み外れたものだ。
無人島に持っていくとすれば彼のレコードはその一枚に欠かせないと思っている。 今回見つけたのは、彼がポップス歌手として独立する前に在籍していたゴスペルグループ、ザ・ソウルスターラーズ時代の録音を集めたもの。とはいえ、彼の歌声が聴けるのは8曲中の4曲だけだが、サムの表現力のあるボーカルの加わった楽曲は、際立つものがある。ルックスもいいから女の子達にオッカケられたのもうなづける。
ゴスペルグループからポップス歌手として独立する過程では、かなり批判もされたようだが、彼を突き動かしたものは、なんだったのだろう。彼の残したゴスペルやブルースの楽曲に漂う憂愁は何かを訴えているようだ。そして悲劇的な死がサムを待っていることを思うと胸が痛む。
彼の伝記映画が企画されていると聞いた。おそらくそのへんのサムの苦悩が公民権運動を時代背景にして描かれていくんじゃないかと勝手に想像している。]]>
バトル ローヤル (戦利品 No.2)
http://kaikaisei.exblog.jp/14829487/
2011-01-30T00:28:43+09:00
2011-01-30T00:24:40+09:00
2011-01-30T00:19:23+09:00
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The Count meets the Duke/First Time!
二大ビックバンドの「初めての出会い」とあれば、聴かないわけにはいかない。
これは昔でいうと、プロレス団体交流戦だね。否が応でも期待を掻き立てられる。
青コーナー!(右チャンネル)エリントン楽団~ン!赤コーナー!(左チャンネル)ベイシー楽団~ン!試合開始‼
カーン!でA面の一曲目が「バトルロイヤル」(日本語解説だとバトルローヤル)(笑)
イキナリ激しくかつ華麗なるバトル合戦。
名プレイヤー同士の巧みな技の掛け合いがあるかと思うと、二人の偉大なリーダーはお互いにリスベクトし合うようなピアノプレイを聴かせながらも、配下のメンバーを上手に鼓舞してクライマックスに導いていくね。このへんのやりとりと駆け引きが普通の試合、いやアルバムにはないところだ(笑)
ここで普通なら意地の張り合いなんかでセメント(業界用語!)か場外乱闘(泣)になりそうなところを上手く仕切って試合を組み上げていくのがレフェリーの手腕だが。
マイルスのアルバム制作で有名なテオ・マセロがプロデューサーとして 巧みなレフェリングならぬアレンジメントを聴かせてくれる。
なんかキワ物的な匂いもするレコードだけど、よく出来た楽しいアルバムだと思った。
こんな勝者も敗者もない創造的なバトルがもっと世の中にあって欲しいと切に思う。]]>
戦利品 No.1
http://kaikaisei.exblog.jp/14772338/
2011-01-19T11:00:00+09:00
2011-01-19T19:17:05+09:00
2011-01-19T08:16:23+09:00
kaikaisei
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もしその願いが真面目に検討されたら、どうなっていただろう。ビリー・ストレイホーンと並んでエリントン楽団のアレンジャーにタケミツの名前があったかもしれない。
あるいは武満徹作曲のエリントンナンバーがあったかもしれない。
といいながら、その後の武満の仕事を知るものとしては、弟子にならなかった方が良かったという気もする。
「戦利品」の袋の中身が知りたいという要望があったので少しづつでも紹介していこうと思う。
ということで。
先ずは、袋から覗いていたこれから。
Duke Ellington and his orchestra
/The Duke and his men
40〜43年にかけてRCAに録音された音源をまとめたレコードだ。
ステレオ時代に入ってからのエリントン楽団のレコードもゴージャスでいいのだけど、やはり30〜40年代のものが好きだ。
武満少年が夢中になったのもこの頃のものだろう。
黄金のhis menの溌剌とした演奏が織り成す音の温泉(略して音泉)に肩までどっぷり浸かるのも良し、名手達の至芸それぞれに耳を傾けるのも良し。
伝説の天才ベース奏者ジミー・ブラントンのクレジットもある。
バックからメンバーを力強いアタックで盛り上げていく彼のベースも地味だけど聴き逃せないなあ…。
ちなみに購入価格は1100円。
セールで100円引きナリ!]]>
ネットラジオ
http://kaikaisei.exblog.jp/14762797/
2011-01-16T23:17:00+09:00
2011-01-17T13:04:11+09:00
2011-01-17T13:00:28+09:00
kaikaisei
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奥さんの美容室でインターネットラジオを聴けるようにした。
今までipodに落とした音楽をランダムに再生してBGMとしてきたが、そろそろ聴き飽きてきたという。曲の入れ替えも面倒だし。
そこで思いついたのがネットラジオだ。
iTunes →AirMac経由…世界中の何千もの音楽専門局からお好きな音楽を高音質かつノンストップで…とAppleのCMみたいだが(笑)
こんな田舎の小さな美容室にも音楽使用料を請求してくるJASRACだが、どうするこの場合?]]>
オーネット・コールマンを聴こう 2
http://kaikaisei.exblog.jp/14005047/
2010-09-14T22:33:40+09:00
2010-09-14T22:32:52+09:00
2010-09-14T22:32:52+09:00
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「FREE JAZZ 」だ。
「THIS IS OUR MUSIC」 から半年後、同じ1960年12月の録音。
手元に日本盤とオリジナル盤二枚がありジャケットの作り、音質の違いを比較してみると面白い。
穴あき窓でポロックの絵が覗き見られるデザインはどちらも同じだが…。
左チャンネルが
オーネット・コールマン/ドン・チェリー/スコット・ラファロ/ビリー・ヒギンズ
右チャンネルは
エリック・ドルフィー/フレディ・ハバード/チャーリー・ヘイデン/エド・ブラックウェル
というダブルクァルテット編成が、凄い。
この左右の四重奏団が繰り広げる37分に及ぶ即興演奏が
A面からB面に切れ目無く納められているという
当時としても画期的な録音。
ジャズという言葉には既にフリー(自由)という要素が含まれているはずだが
そこにあえてFREEということばを冠したこのタイトル。
「フリージャズ」というスタイルもこのレコードから出発したと考えて良いだろう。
各メンバーが好き勝手に音をまき散らしているのではなく
各自の音に感応しながら、大きなウネリとなって進んで行く。
そこにはメロディーも決められたリズムもコード進行も、ない。
だからといって出鱈目な音楽ではない。
そこには今までの音楽を壊して新たな音楽を築いていこうという意志が衝き動いている。
その証拠に生まれてきたものは、全く五月蝿さはない。
何故かこの混沌に身を委ねているのはとても心地いいんだ。
ドルフィーのバスクラもいいが、出色は最後の二人のベース奏者の演奏。
静かなるコール&レスポンスにしびれつつこのFREE JAZZは終わる。
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オーネット・コールマンを聴こう!
http://kaikaisei.exblog.jp/13949050/
2010-09-07T23:03:58+09:00
2010-09-07T23:03:22+09:00
2010-09-07T23:03:22+09:00
kaikaisei
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秋の夜長。好きなレコードを聞く気力もやっと湧いて来たぜ。
先に上京した折に仕入れて来たLPレコードに針を落とすのが至福の時間だ。
最近のお気に入りがコレ。
オーネット・コールマン・クワァルテットの不敵な奴ら。
ビートルズもストーンズもデヴュー前の四人組。
スーツがバチッと決まっている。
背後霊のようなエド・ブラックエルが不気味だなあ!
なかなかインパクトがあるジャケット写真。
よく見るとフォトグラファーはリー・フリードランダーとある。
伝説の写真家、二十代の仕事かあ。
古いレコード一枚にもいろんな発見があって楽しいものだ。
「コレが俺達の音楽だ」
丁度50年前の録音にもかかわらず彼らの音楽は今でも新鮮。
理論的に分析する趣味はないが1960年頃というとハードバップなど
スタイリッシュなジャズが全盛期を迎えている時代にあって
こんな先鋭的な演奏を試みていたオーネットコールマンのへそ曲がり加減が
実に小気味良い。
一見前衛的に聴こえるがデキシーランドジャズへの
原点回帰の試みであったことをコールマン本人がライナーに記している。
80才になった今でもライブ活動をしているというが
きっと音楽の神髄は変わってないはずだ。
そしてこの半年後に発表されるアルバムが問題作「FREE JAZZ」だ。]]>
今日の一枚 モーツァルト/ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ短調 K.364
http://kaikaisei.exblog.jp/12944631/
2010-03-05T22:46:00+09:00
2010-03-05T22:53:57+09:00
2010-03-05T22:46:11+09:00
kaikaisei
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空気が柔らかに緩んで来た。
それに敏感に反応するように小鳥の囀りが心地よく良く聴こえはじめた。
春の到来か…。
大地の気が廻り始めると聴きたくなるがモーツァルトだ。
そんな中、今夢中になっているのが
この「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲」。
一日に何度聴いても飽きないどころか、何度聴いても新しい。
何とも言えない幸福感と生きる悲しみに溢れている。
ヴァイオリンとヴィオラ。
この同形異種の楽器による協奏曲という発想が素晴らしい!
様々な協奏曲がある中で、この2台の楽器による協奏交響曲は白眉だ。
第一楽章。
まるで2匹のアゲハチョウがお花畑を戯れ合いながら
飛び回る情景が思い浮かぶ。
しかし楽章の終わりに暗い余韻を残して次の二楽章に続く。
第二楽章に入ると曲想は一転して憂いに満ちたものとなる。
悲しげなメロディーを奏で始めるヴァイオリンに寄り添いながら
何とか労り励まそうとうするヴィオラの旋律がまた美しい。
若く溌剌としたヴァイオリンに対して
ヴィオラは年長者ような落ち着きがある。
モーツァルトと父との「会話」とみる聴き方もあるようだけど、
ここは自問自答という解釈もいい。
若き作曲者の悩める姿がそこにあると。
特にヴァイオリンとヴィオラによるカデンツァは聴き所。
2台の楽器の息のあったアンサンブルにトロけそうになる。。。。
最終楽章は一転。
ヴィオラの心暖かい慰めですっかり元気を取り戻した二人(匹?)は
再び、生の歓びに溢れてお花畑を乱舞!!
ハッピーエンドと言ってしまえばそれまでだけど、
幸せも苦しみも表裏一体。
悲しみを覆い隠すように今ある生を甘受しようということか?
ふと、ひとつの物語を想起させてくれた。
それは息子らに読み聴かせる度に涙で声がつまってしまい
恥ずかしい思いをする絵本「くろいうさぎとしろいうさぎ」だ。
この曲は二匹のうさぎの物語にぴったり重なり合うではないか?!
物語の情景を重ねながら、
耳を傾けるとまた涙腺が緩んでしまうんだな。。。。
最近すぐ泣く。
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今日の一枚 トニー・ザイラー「白銀は招くよ」
http://kaikaisei.exblog.jp/12890530/
2010-02-23T21:56:00+09:00
2010-02-24T19:32:27+09:00
2010-02-23T21:56:21+09:00
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ハンバーガーオリンピック。
つい観てしまい仕事が滞りがちで自営業も良し悪しだ。
コンマ何秒、何ミリ、何点差の世界に
ハラハラドキドキ、どうも心臓によろしくない。
計測機器と進化した器具がギリギリと生身の肉体を締め上げて
これでもかー!と限界を壁を越えさせようとする。
それはそれで興味深いことだけど、
正直なところ息が詰まりそうになるよ〜。
昔はもっとおおらかだったはず!?
半世紀以上前に行われたコルティナ・ダンペッツォ冬季五輪大会。
アルペン競技で3つ金メダルを取って一躍名を成したスキー選手がいる。
その名はトニー・ザイラー。
スキーは名人、マスクも甘い。
その後映画俳優となり歌も唄って、世界中のアイドルとなった。
これは去年73才で亡くなったトニー・ザイラーが唄う主演映画の主題歌集。
我が映画の師、K野先生から譲っていただいたレコードの中にあった。
ジャケット写真のザイラーが持っているストックが竹製なのが時代を感じる。
映画も観たが実に他愛無いもので、それなりに面白かった。。。
爽やかな歌声に人柄の暖かさが伝わって来る。ドイツ語の響きも心地いい。
伴奏のベルトケムプフェルト楽団のアンサンブルも絶妙だねえ。
彼の歌声を聴いていると肩の力も少し抜けてきた。
今は「アスリート」と呼ばれ超人的な扱いを受けているけれど
かつては、こんな選手もいたんだねえ。
(ザイラー、イナ・バウアーと共演した映画もあるらしい)
気分を変えて、後半の競技を楽しませてもらおう。。]]>
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